By a trick of fate ~ 2 (ページ3)

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52.まじかページ3

中島side

目の前で繰り広げられた光景に俺は目を疑った。

原田さんが連れてきたあの女。

賢介さんのことを〝賢介にーちゃん〟と、呼んでいて。

今日あいつを招待したのは間違いなく、賢介さん。

ご飯いこうって言っとったし。

でも、にーちゃんって？

苗字は違うよな…？

あいつが出ていった後、もちろん賢介さんは質問攻めにあうわけで。

｢賢介さん！Aちゃんとどういう関係すか！｣

もちろんこういうことは拳士が真っ先に聞くのがお決まり。

｢親戚だよ笑じゃぁ、俺行くから～おつかれ～｣

｢｢｢おつかれっしたー！｣｣｣

バタン。と、扉が閉まる音がした。

｢…遥輝、知っとった？｣

｢あー、はい、試合前に。優心も知ってたみたいっすよ。｣

｢まじか。｣

まさか、俺の憧れの賢介さんとあの女が親戚やって…

それに、

｢…博多弁の不意打ちはアカンやろ｣

俺はなぜだか口元が緩んでいて、それを隠すのに必死だった。

同郷の彼女のことを気になってしまっているのは

_______紛れもない事実。