By a trick of fate ~ 2 (ページ2)

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51.2度目のロッカールームページ2

試合はファイターズ打線が爆発。

遥輝も、賢介にーちゃんも、もちろん中田さんも、
みんな調子が良くて、西武相手に快勝。

気持ちのいいまま、ドームを出ようとしたら、

｢すいません、簗場さん｣

｢あれ、原田さん、本日はありがとうございました。｣

ちょうどマネージャーの原田さんに会った。

｢こちらこそ。あ、田中賢介がお呼びですので、ついて来ていただけますか？｣

賢介にーちゃんが？

疑問を抱きながらも原田さんについて行く。

そして、昨日に引き続き、見覚えのある扉の前に立つ。

今日は原田さんが｢失礼しまーす、賢介？連れてきたよ｣と、扉を開けた。

私が原田さんの後ろからひょこっと顔を覗かせると、

｢あ！Aちゃん！え？！賢介さん？！なんで？？？｣

と、もちろん杉谷さんが1番に反応した。

その声にお構いなく、スタスタとこちらに歩いてくる賢介にーちゃん。

｢賢介にーちゃん、なん？｣

｢｢｢にーちゃん？？？｣｣｣

｢ご飯いこう、もう少しで準備終わるから｣

｢よかよ？｣

｢じゃぁ、隣の部屋で待ってて、すぐ行くから。｣

｢はーい。｣

私はロッカールームを後にして、原田さんに｢じゃぁ、ここで。｣と、隣の部屋に案内してもらった。

賢介にーちゃんがご飯いこうなんて、珍しいな。