玖 大毅ver. ページ41
大毅side
暇や。
とにかく暇。
�陲舛磴鵑箴隼砲枠�に行ってておらんし、流星と望は町に出とる。
神ちゃんは今忙しそうやから、何かしたら怒られそうやし…。
…お、良いところに獲物発見！
「なぁなぁ、菊〜。」
「ん？しげ、どないしたん。」
「ん〜…。ほれ！」
「ぎゃあっ！」
菊の方に虫みたいな草投げると、分かりやすく驚いて飛び上がった。
あー、おもろっ！
こいつすぐ引っかかるからやりがい感じるわ。
前は照史くんによくやっとったけど、最近慣れたみたいで驚かなくなってきたし、丁度ええ！
「し〜げ〜！やめろ言うとるやろ！
ただでさえ、今までので寿命が縮んでるっていうのに、更に寿命縮んでまうわ！」
「まぁ、ええやん？」
「ええ訳ない！」
ほんまに、菊は反応が良い。
凄くビビりで、怒ってるのに全然怖くあらへん。
せやから、ついやってまうんよなぁ。
まぁ、ご愛嬌ってことで！
「そんなこと言ったって、俺が終始静かやったら嫌やろ？」
「ま、まぁ、それはそうなんやけど…。
って、何言わすねん！」
こういう可愛いところがあるから、菊への悪戯はやめられない。
「あ〜、もう…。
俺、もう結構歳いっとるんやで？
お前のせいで早死してまうやろ。」
「え〜、そないなこと言ったって、二十五手前とかやろ？まだまだ先はある！」
俺が言うと、菊はきょとんという顔をした後、思いっきり笑いだした。
「え、何、何！？」
「あはは！しげ、俺そんな若くないで？」
「え？ならいくつなん。」
「俺、二十八やで？」
…ああ、二十八か…。
って、は！？三十路手前！？
嘘やん、俺より年上…？
めっちゃ若く見えるんやけど。
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作者名：百瀬 花楓 | 作成日時：2020年2月29日 20時
