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「あ」


「は?」






______菊川くんとポアロでハムサンドを食べた日から、またまた数日後。



何かあったら迷わず俺の名前を呼ぶこと!を条件に、研二くんはじんぺーちゃんと爆発事件を解決にし行った。

あまりにも研二くんがソワソワしてたから、私が行っていいよって言ったの。だから今日は一人。




行く宛もなくブラブラと道を歩いていると、前方から見知った人影が近づいてくるのが見えて。


その人影に、私は思わず足を止めて目を見開く。



もしかしたらこれが、【彼】とする初めての会話かもしれない。







「……あ、あの、……諸星、くん?」


「……やっぱりお前も、俺のこと知ってんだな」







そう言って目を伏せる諸星くんは、どこか最後に見た姿とは印象が違う。


それもそうだ。

だって私が最後に見た諸星くんは、【ヒロキくん】の入った諸星くんだったから。


中身が別人なら、印象が違うのも当然で。



……でも、あの日のことを、諸星くんは覚えてなくて。







「えっと、諸星くんは、この辺に住んでるの?」


「いや、今日は親父の用事でたまたまこっちに来ただけだ。けどなんか知り合いと立ち話してっから、俺だけ退散してきた」



「えっ、それって大丈夫なの……?」


「近くにどうせSPが着いてる。どうってことねぇよ」







菊川くんの時も思ったけど、お金持ちってやっぱり凄いんだなぁ。



私が映画でしか聞かない【SP】という単語に感心した声を漏らしていると、諸星くんはどこか悲しげに視線を落とした。







「______俺だけが、なんも覚えてねぇんだ」


「え……?」



「あの日、俺にとってはただ寝て起きただけなのに、周りに居るアイツらは全員変わってた。……記憶のねぇ俺だけが、ずっと、周りから取り残されて生きてんだ」







自分だけが、何も覚えていない世界。


そんな世界に取り残されて生きていくことは、きっと怖くて仕方がないはずで。



……でも、なんとなく。

今の諸星くんなら、大丈夫な気がするんだ。



あの日の横暴な振る舞いとは打って変わり、しおらしくなってしまった諸星くんの手を握って、私はその顔を覗き込む。






「……今の諸星くんなら、きっと大丈夫だよ」






そんな風に悩めてる諸星くんなら、きっともう大丈夫。



その言葉に「そ、そうかよ」と言って顔を背ける彼を見て、私は更に笑みをこぼした。







「あと私ね、諸星くんともお友達になりたい!」


「はぁ?……まぁ、別に良いけどよ」


「ほんと?!やったー!」







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(プロフ) - 更新待ってました、!!おかえりなさい!! (2023年3月20日 14時) (レス) @page50 id: 8afc6fd8a6 (このIDを非表示/違反報告)
みすず。(プロフ) - ふぉわっっ!?!? 待って、久々の投稿っっ!! 好きです!! 更新ありがとうございます!! 元マシュマロ。です! これからもとことん応援、推させて頂きます!!! (2023年3月20日 0時) (レス) @page50 id: 5bbebede5e (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - 更新待ってました!!!!😭 ありがとうございます嬉しいです!!!、!!👊🏻💗 (2023年3月19日 16時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
たむ(プロフ) - はああああ!!!!!久しぶりの更新!!!!!わあああ!!!!ありがとうございます!応援してます!頑張ってくださいいっっ!!! (2023年3月19日 0時) (レス) @page48 id: eba900a9f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのみ(プロフ) - この作品を読んでコナンくんにハマりました!主様の全作品の中で1番好きです。もちろん、他の作品も大好きですよ。こちらの更新も楽しみにしてます! (2023年1月4日 23時) (レス) @page46 id: 19928cbf59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無糖 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年4月17日 18時

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