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コナンくんにひたすら問い詰められながら、どう説明しようかと頭を悩ませる。




私がこの本を見つけられたのは、全部研二くんが一部始終を見てくれていたからだ。




本来なら見えない部分まで見えているんだから、見つかっても当然。


コナンくんの言う【推理】を、実際の私は全然してない。





でもだからと言って、正直に「私には見えない研二くんが居て、教えてもらったの!」なんて言えるわけがない。



じんぺーちゃん達が私の言うことを信じてくれた方が、本当は不思議なんだ。




……普通なら、幼稚園の時みたいに、【変な子】として扱われるだけだもん。







「え、と……私、推理小説大好きだし!それに、じんぺーちゃん達もよく推理してるから、その影響だよ!きっと!」


「ふーん」







なんとかコナンくんをはぐらかして、あははと遠くを見つめる。



……それに、コナンくんは探偵で、魔法みたいな非科学的なことは信じないと思うし。


余計に言えないよ。






その場は元太くんの「お腹すいたぜ」で乗り切り、「みんなで警察に通報しよう」と言うコナンくんの言葉で、私たちは公衆電話に向かう。




言った方が良いのかな、多分その公衆電話使えないよって。



それに、この建物のどこかに館長さんがいる事も。





でも、その事を伝えて、みんなをパニックにさせちゃったらどうしよう。

公衆電話のことだって、伝えたら館長さんに会ったことも言わなきゃならないし。




…………せめてコナンくんだけにでも、伝えときたいな。








「あ、あの、コナンくん」








公衆電話が繋がらないことが分かり、ついでに死体も見つけようと盛り上がるみんなの横で、コナンくんの服を引っ張る。




スタスタと先に歩いて行く歩美ちゃん達。


その後ろでコナンくんは「なぁに、Aさん?」と首を傾げると、レンズの向こう側にある瞳で、私をじっと見上げてきた。




……なんだか、なんでも見透かされそう。








「あの、ね。……私、さっき、ここで、」








館長さんが、公衆電話のコードを切ってるの見たの。




そう言い切る前に、先に行っていた歩美ちゃん達が「コナンくん!Aさん!置いてっちゃうよ!」「早くしろよコナーン」と戻ってきてしまって。



結局伝えることが出来ないまま、私は歩美ちゃんに腕を引かれて、可動式の本棚がずらりと並ぶ部屋に連れて来られてしまった。






流石にここに死体はないと思うけど。








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宮野冬姫(プロフ) - それから、158の絶好の場所というセリフが格好の場所になってます (2022年7月10日 21時) (レス) @page12 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - 150のパトカーのサイレンですが、ピーポーピーポーは救急車では? (2022年7月10日 21時) (レス) @page4 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
朱夢 - とても面白いです‼️いつも楽しく読んでます。寒いですが頑張ってください‼️ (2021年12月10日 16時) (レス) id: af58c4fc49 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 更新ありがとうございます。しかし本当に警察学校組は若いですよね…。 (2021年12月10日 2時) (レス) @page48 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
とーふ(プロフ) - 更新ありがとうございます!研二くんとじんぺーちゃん、警察学校組の皆と話している夢主ちゃん可愛い!記憶に残ってないのは悲しいですけどね…これからも更新頑張ってください! (2021年12月9日 18時) (レス) @page48 id: a9336fcc7d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無糖 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年7月23日 23時

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