1．わたしの背後霊 研二くん【警察学校組】

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『あっはっはっはっ！！！なんつー眼鏡かけて解体してんのじんぺーちゃん！！！！』




「ねぇじんぺーちゃん。けんじくんがうるさいよ」


「黙らしとけ」


『え、酷い』







じんぺーちゃんの背中に乗って足をパタパタとさせながら、爆弾の解体を見守る。





あの後【米花中央病院】にもう一つの爆弾があることを知らせると、じんぺーちゃんは早速私を車に乗せて病院に向かった。



ぐわんぐわんしてすっごい揺れたけど、研二くんはこれよりもっとすごい運転をするんだって。




怖いから乗らないようにしよう。






そして今は病院のベンチの下にあった爆弾を解除してるところ。



病院のには水銀スイッチってのはないみたいで、じんぺーちゃんはものの数分で解体し終わってしまった。





因みになんで研二くんが爆笑してるのかというと、じんぺーちゃんが私のあげた髭付き眼鏡をかけて爆弾の解除をしてるから。





私に貰ったものだから大事にするって言ってくれたの。


やっぱりじんぺーちゃんは優しいね！







「すごーい、じんぺーちゃんはやーい」


『早いだろぉ。あいつ昔から分解魔だから』


「ぶんかいま？」



「ハギの野郎、またなんか余計なこと喋ってやがんな」







爆弾を解体し終わったじんぺーちゃんは工具を胸ポケットに仕舞うと、私を背負ったままスクッと立ち上がった。




身長は研二くんの方が高いけど、じんぺーちゃんもとっても高い。



あと髪の毛もふもふで楽しい。







「おい、俺の髪で遊ぶな」


「じんぺーちゃん、いやだった？」

「……はぁ、もう好きにしろ」




『じんぺーちゃんなんかAちゃんに今日甘くない？すっかり絆されちゃって〜＿＿＿いった！いや痛くないけど！いくらAちゃん背負ってるからって足出るの早すぎだろ！俺の声マジで聞こえてないの？！』



「けんじくんが、「おれの声マジできこえてないの？」だって」


「聞こえてねぇよ。勘だ勘」




『えなに、女の勘より怖いんだけど』







じんぺーちゃんの首元に抱きついたらふわっとタバコの匂いがしたけど、不思議と嫌じゃなかった。



外で匂うタバコとは違う気がする。


クンクンと鼻を動かしてると、じんぺーちゃんが居心地悪そうに私を背負いなおした。







「……今日クリーニングに出すから嗅ぐな。タバコくせぇぞ」


「んー？全然くさくないよ。じんぺーちゃんのにおいだもん」


「それが臭いっつってんだ」


「えー。じんぺーちゃん、へんなのー」

『変なのー』



「変なのはお前だろ」







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