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私の返答に、研二くんはふっと短く息を吐いた。
『ほんと、恐ろしい子だな君は』
「え……わたしこわいの？」
『いや、凄いって意味だよ。…………大丈夫。その信頼を無碍にはさせない。絶対にな』
安心させるように大きな手が私の頭を撫でる。
研二くんによると、もう一つの爆破場所が出るのは、今から大体五分後くらいらしい。
その間、私は彼の胡座の上に座って、今日買った物を色々見てみることにした。
最初に出てきたのは眼鏡とお髭が一緒になったおもちゃ。
じんぺーちゃんにあげるの。
きっと似合うよね！
次に出てきたのは可愛いお絵かき帳。
研二くんと一緒にお絵描きするの。
それから、お花の模様が入った手鏡も買ったの。
ママにプレゼント！
私が買ったものを改めて見た研二くんは、笑ったり困惑したり真顔になったり。
コロコロと表情が変わっててとっても面白かった。
最後に取り出したのは、明日渡そうと思っていた、研二くんのプレゼント。
これは今日買ったものじゃないけど、隠して置く場所に困って、リュックに入れておいたものだ。
「けんじくん、あのね。ばくだんって、運がわるいと死んじゃうんでしょ？」
『まぁ、そうだね。今とか運は最高潮に悪いだろうな』
「だからね、はい！プレゼント！」
明日渡すつもりだったんだけどね。
そう付け足して、お腹に回っていた手にプレゼントを乗せる。
中を見て良いかと聞かれたので、即答で頷いた。
そのプレゼントはもう研二くんの物なんだから、いつでも見ていいのに。
シュルシュルと外されていく赤いリボン。
そのリボンもね、雑貨屋さんで買って、私が巻いたんだよ。
そう教えると、研二くんは「マジで？Aちゃん包装のプロじゃん」と嬉しそうに褒めてくれた。
やっぱり、研二くんの嬉しそうな顔を見てると、私まで笑顔になっちゃう。
昔から変わらない、魔法の笑顔だ。
「……これって、」
「＿＿＿スノードームだよ！まんなかに居る男の子、けんじくんに似てるの！」
暫くの間、研二くんは私のあげたスノードームを手にして、固まっていた。
時が動き出したのは、タイマーがあと一分を切った頃。
泣きそうな声で私の名前を呼んだ研二くんの顔は、ここからは見えなかった。
『……ありがと。俺、一生大事にするわ』
「んふふ、どーいたしまして！」
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宮野冬姫(プロフ) - 本当ですか！ありがとうございます！！ (2022年7月10日 13時) (
レス) id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
無糖(プロフ) - 宮野冬姫さん» 分かりました！変更しても物語には影響がないので、水銀レバーに変えておきます！ (2022年7月10日 9時) (レス) id: 24145c4343 (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - そうなんですか！でも、松田は水銀レバーと言っていたので個人的はコナン世界に合わせてほしいです。生意気なこと言ってすみません (2022年7月10日 9時) (レス) id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
無糖(プロフ) - 宮野冬姫さん» コメントありがとうございます！ご指摘に関してですが、現実世界だと水銀レバーではなく水銀スイッチというらしくて、間違いではないです！多分無駄にリアリティーを追求してしまったんでしょうね（笑）ご指摘ありがとうございます！ (2022年7月10日 9時) (レス) @page29 id: 24145c4343 (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - 028の爆弾のお話、水銀スイッチではなく水銀レバーですよ！！ (2022年7月9日 23時) (レス) @page29 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無糖
| 作成日時：2021年6月13日 18時
