FiELD 畑での1日［2］ (ページ41)

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「A！今日俺の家泊まってったらまんぷく屋連れてってあげる！」

『あはは。ノーセンキューです』

「てつや絶対襲うやん」

「やだなー、そうに決まってんじゃん」

『バカなのかな』

いやこれは違うんだって

目の前でニコニコと笑うオレンジ頭と岡崎市の居酒屋で会う予定なんて一切なかったんだって

ちなみに彼の頭をスパーンと叩くメガネの彼とも会う予定なかったんだって

てつやが梅酒を飲み干し、私の目をじっと見つめる

「…俺じゃなくて、まさかりょうにわざわざ会いに来るとはなあ」

『語弊しかない』

「YTFFでAの忘れ物をりょうくんが預かってたんだよね？」

『その通りですざわくん！秀才！天才！！』

「俺との態度の差！！」

私の頭をポンポンと撫でる虫眼鏡くん

手についたおつまみピーナッツの殻が乗ってる気がするけど許すよ年上だからね。

りょうくんはお仕事があるらしく、メンバーを迎えに行かせるからってこの居酒屋に呼ばれた

ていうか軽々しく「静岡から愛知まで取りに来なよ～」って言うりょうくんだいぶサイコパスだと思うんだ送ってくれよ

でもようへいくんからもらった大事なペンケースだから取りに行かない術はない…

「じゃ、連れて来いってりょうに言われてるしそろそろ行くか～」

『いやペンケース持ってきてくれても良くないですかね！？』

「「…」」

虫眼鏡くんが居酒屋分のお金を払い、てつやに無言で外へ連れ出される

外に止まっていた車(多分虫さんのやつ)の後部座席に乗り込むと、だいちくんから電話がかかってきた

『？もしもし』

「ねえあの大量の段ボール箱ってどこ？昨日ともたかと掃除した時捨てたとかない？」

『え～！まさかそんなわけないじゃないです………か…』

「ちょっと今何か思い出したよね！？」

『………捨てた～～！！！』

「バカーーーー！！！あんなに捨てるなって言ったのにーー！！」

思いっきり頭を抱える私を見て、どうしたどうしたとケラケラ笑う2人

お酒を飲んでない虫くんが運転を始めたので隣に座っているてつやに相談することにした

『…どうしようてっちゃん、』

「…っえ」

『動画で使う段ボール捨てちゃった…』

「なぁかわいすぎやん！！！やっぱ俺んち泊まりな！？！？」

そう言って強く抱きしめられる

今超絶関係ないしそれどころじゃねえええええ！！！

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