FiELD 畑での1日［2］ (ページ37)

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080 でえとページ37

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仁希ｲﾁｺﾞさんリクエストです！ありがとうございます！

「Aちゃーん、おいでぇ」

気の抜けたはじめさんの声が編集中の私の耳に入ってきた

ちなみにここはHAPの隣のはじめさんの家

ボスがこの声を出すときは、頼み事があるときかお酒が入ったときの甘えた期のどっちか

前者だったら泣いて逃げてやるからな

『はぁーい、このBGM付け終わったら行きます』

「だめ！いま！！いま！！」

20歳をすぎた大男がこんな可愛くていいの？と思いながら、はじめさんのいる部屋に入った

いつものようにパソコンに向かって編集をしていたと思いきや、私が部屋に入るなり

ぱっ、とこちらを向く

「ね、デートしません？」

………？？？

困惑しきった私の顔を少年のような表情で見つめてくる

え、いやそんな顔されても…？あなたお出かけしたら秒バレするでしょ…？

『…男女2人きりで外行ったらはじめさん熱愛でちゃいますよ』

「……………ううん」

『いやううんじゃないです』

そんな可愛く口を尖らせても困るんですけど？？

じゃあお家デートする！って編集中のパソコンを閉じながら言い出したはじめさん

くいっと手首を引かれる

「休みくらいAちゃんと一緒にいさせてよ」

ね？とあざとく首をかしげるはじめさんにどこでそんなの習ってんの？？？と切実に問いたい。

ご機嫌な様子でバタンと扉を閉めた瞬間、

スンっとはじめさんの表情が変わったのを私は見逃さなかった

にこ、とイケメンスマイルで私の両手を優しく握ったはじめさん

「ってことで、2分だけお家デートしたあとに買い出し行きましょうか！」

『……だいちくん助けてええええ！！！これただの荷物持ちだああああああ！！！』

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