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ほの暗いカウンターには、人肌がいつもより熱っぽく映る。Aは酒の回った視界で、肘をつきながららっだぁの声を聞いていた。
「ん…いや、ナルシストっていうか元々こうだから、おれからは何も言えんわ。マジで」
「そう…」
「買い物に付き合うくらいしかできない」
「それは嬉しいわ」
「あ、そ…。あと、今でも別に可愛くないわけじゃないだろ」
らっだぁはそういうと、ジュースみたいな甘いカクテルを飲み干した。
彼のクマのある美貌と細い手首がやけにセクシーで、Aは目をそらした。醜いものを見ることが辛いのと同じように、綺麗なものは見続けることが難しいものなのだ。
酒の残った唇をぺろりと舐めると、らっだぁはAを指差した。トロトロ流れるピアノの調べが聞こえてくる。
「ま、アレだ。何言われても、何でもないような顔しとけば大丈夫だから」
「…あり、がとう」
*
「あ、このクリーム…と、あとオイル、櫛も…」
らっだぁに励まれたので、Aはさっそく買い物に出向くことにした。国有数の商店街の一角に、有名ブランド店だの美容院だのが軒並み揃った区画があるのだ。Aはあっちこっちにフラフラしていた。らっだぁは後ろで饅頭とか食べていた。
「コスメってどれくらい持っていたらいいのかしら」
「欲しい分買っちゃえばいいんだよ」
「使わなかったらもったいないわ」
「おれは同じような靴たくさん買うってか気づいたら買ってっけど」
いち、にぃ、さん…と指折り数えながららっだぁは歩いた。因みに今日、彼はゴツゴツとした重そうなブーツを履いていた。
Aは自分の靴に目を落とした。薄汚れた運動用のシューズで、急激に恥ずかしくなってしまった。
らっだぁは指を半端に折ったままバカの顔で言った。
「5だわ。5。」
「50足ってこと？」
「いや5万」
「…私も靴を買うわ」
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飼い主の姉(プロフ) - pnさんが夢主に狼狽する姿や描写が可愛くて好きです〜…！！🫶 無理しない程度に更新頑張って下さい！ 応援しております (12月5日 14時) (
レス) @page12 id: 5ee2b54502 (このIDを非表示/違反報告)
_maimai0101_(プロフ) - ｽｷﾃﾞｽ……夢主ちゃん頑張って〜〜〜〜！！！！生姜焼き太郎さんの世界観好きすぎます……！！！続き楽しみです🫶更新待ってます〜！！！！！ (10月16日 17時) (レス) @page8 id: cc01457125 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 読みやすくて、とても面白かったです。続きも楽しみです🫶🏻🫶🏻 (10月16日 13時) (レス) @page8 id: d6054e066b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生姜焼き太郎 | 作成日時：2023年10月15日 11時
