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6* ページ6

お葬式とお通夜が終われば、元の日常に戻った









ってそんなわけない。









家は毎日恐ろしいほど静かやし、オトンも全然部屋ん中から出てこーへん。






でも俺やって人のことを言えへん。







ここ数日毎日部屋ん中こもったり、夜の街へ行って見知らぬ女を抱いたりしてた。





この消えない苦しくって悲しい気持ちをなんかにぶつけたかった。






忘れたかった。




何もかも。









大学1年から仲良くしとる友達の神山によく心配される。


神ちゃんも姉ちゃんと顔見知りやったし、よく食堂に来てくれとった。


あの夜、誰かに自分のごちゃ混ぜな気持ちを伝えたいって思って彼に連絡したら、二人で三十分ほど泣いた。


あの日から3時間ぐらいに一回は電話してくれるし、時間が空いたら家に来てくれる。


神ちゃんには夜のことを話してへんけど、多分勘付いとるやろう。




鋭いもんな、神ちゃんは。








今夜もまた、ギラギラ光る街に行き、女に声をかけてもらって、ホテルへ行く。




だんだんこのサイクルに慣れてきたのが怖い。




毎朝知らん人が一緒にベッドで寝てるのに築いたらすぐ服を着てそこから出て行く。



自分がどんだけ最悪な人間かは痛いほどいつも知らされる。








でもここから抜け出す力がない。








明日の朝もまた後悔して逃げるんやろうなぁ。









神様は俺が嫌いなんかな?









なんかしたっけ、俺?









なんで大切な人を俺から奪っていくん?









これから俺はどうやって生きていけばええん?









なぁ?









春になったとは言え、深夜になるともちろん寒い。





もう行き慣れた道の両側にはチカチカしとるお店やホテルがだらーっと並んどる。






上着をもうひとつ着てこればよかった。


いつも何も持ってないまま来てしまうからこういうとき結構困る。







そのまま歩いとると、後ろから声をかけらる。








「ねぇ、お兄ちゃん。今から時間ある?」









重「…はい。」









「じゃあさ、これから私と遊ばない?いいところ知ってるんだ。」









ほら、こうやって俺はいつも間違った選択をする。









そして、こうやって俺はもっと最低な人間になる。









重「ええですよ。」

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設定タグ:ジャニーズWEST , 重岡大毅   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - rinri1005さん» rinri1005さん、コメントありがとうございます!どうなるかわからないですが、挑戦してみます! (2017年12月30日 22時) (レス) id: 5fd9b08496 (このIDを非表示/違反報告)
rinri1005(プロフ) - 英語が苦手なのでぜひしていただきたいです! (2017年12月29日 23時) (レス) id: 0d7ca82480 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - hinaさん» 初コメ嬉しいです!頑張ります! (2017年12月19日 20時) (レス) id: 5fd9b08496 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - メッセージありがとうございます!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2017年12月19日 20時) (レス) id: 2e7b7af78f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=kawaieri612  
作成日時:2017年12月9日 8時

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