The Day I Fell In Love With You｜[赤]

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｀｀

今日のお昼は




なんと、




桜庭さんのお母さんお手作り弁当。







めっちゃ腹減っとるしどこで食べようかなぁって思って中庭に出たら、





重「あれ？桜庭さん？」





『へ？』





周りをキョロキョロ見回しとった桜庭さんがこっちに振り向いた。




なんか、デジャブ。






重「どうしたん？」





『え？あ〜、


　携帯をなくしてしまって、、、


　ふふっ、


　なんか、前にもありましたよね、この会話。』




重「いや、その会話は俺と喋ったやなくって、キレよくるっと回れるおじさんとやろ。」



『あー！覚えてます！確かにすごくキレよく回るおじさんいましたよね！』



重「いや忘れとったんかい。

　 それより、携帯。」



『あっ、そうだ。』



重「かけようか？俺の携帯で。」



『すみません、お願いします。』



桜庭さんの携帯番号を教えてもらい、早速電話をかけてみたら、







プルルルルルルル







『「あっ。」』






二人揃って声を出してしまったのは








『そろそろやばいなぁ、自分。』








彼女が自分の水色のリュックの中から例の携帯を出してきたからだ。









『もう〜、なんでこうなっちゃうかなぁ〜』








明らかに落ち込んでる様子の彼女はあの日みたいにしゃがみ込んでいて頭を手の中で抱えてた。









『重岡くん』




重「はい、」






　声がシュンとなっとる。

　なんか、かわいい。









彼女は大きなため息をついた。



『こういう時は思いっきり食べて忘れるしかない。


　うん。


　そう。


　重岡くん、お昼付き合ってください。』









いやいやいや。


そのまま忘れるんかーい。

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