社長にチョコあげてみた ページ6
部屋のドアをノックする。
返事はない。
イヤホンしてるのかな。
『社長〜』
ドアを開くと、やっぱりそこにはパソコンに向かう社長がいた。
まだ気づかないらしく、肩をぽんぽんと叩く。
「社長」
社『うおぉ!』
ビクゥと肩を揺らして私の方を振り向く。
なんか申し訳ない...
社「なに」
『これ』
社「ん?」
箱に入ったチョコレートを渡す。
社「え、今日なんかあったけ」
『カレンダー見てください』
2月14日、ここまで言えば分かるだろう
社「あぁ、バレンタインか!えぇ、いいと!?」
『はい。頑張って作ったので』
社長が青いリボンに包まれた箱を大事そうに見つめる。
『社長食べてください。』
社「え？」
『いや、感想聞きたいんで』
私がそういった途端、彼の顔が訝しげなものに変わる。
社「なんか入れた?」
『入れてません!!』
そうして社長が箱を開ける。
チョコの香りがふわりと広がった。
社「生チョコ?」
『はい。あ、それ隠し味が入ってるんで当ててください』
社長がピックに1個刺して口に運ぶ。
何も言わない。
『な、なんか言ってください』
「...これおしっこやろ」
『違う!』
思わず大きな声が出る。
気づくと、社長はもう一口食べていた。
『それ、日本酒入れたんです。社長お酒大好きでしょ?だから』
「まじぃ!?これお酒入っとると!あー、でも言われてみればそうかも。」
そうか。この人いっつも飲んでるから薄い味じゃわかんないのか。
社「おいしい」
『ありがとうございます』
あんまり社長が美味しいというものだから、少し恥ずかしくなる。
「もしかして、これ、俺のために作ってくれたと?」
ギクリとして肩が揺れる。
「え、まじ?」
『ま、まぁ、はい。』
社長が意外そうな顔で私を見つめる。
『こ、こっち見ないでください!』
「へぇ」
社長がニヤニヤして私を見る。
『なんかついてますか』
「ううん、いやぁ、」
社長が立ち上がったかと思った瞬間、彼が私の頭をやさしく撫でる。
「かわいいなぁ、と思って」
『し、失礼します!!』
バン、とドアを閉めて自分の部屋に駆け込む。
心臓がうるさい。
頭を触る。
まだ彼の温かみが残っていた。
社長は鋭いからなぁ
結局全てお見通しなのかもしれない。
私がチョコをあなたのために作ったこと
私がいっつもあなたのことを見てること
そして、私が何年も前から
あなたに惚れてしまっていること
ｰｰｰｰｰ
日本酒チョコレート
〜今日もあなたに酔っています〜
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はな(プロフ) - ゆりりんさん» こちらこそありがとうございます！どんどん騒いじゃってください笑これからもよろしくお願いします(;_;) (2019年10月29日 16時) (
レス) id: dc8bc131de (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - ありがとうございます！！騒いでしまいました(笑)(笑) これからも、更新ガンバって下さい！ (2019年10月26日 23時) (レス) id: 3aa826c620 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - 生理ネタ、書いてほしいです！！ (2019年7月27日 0時) (レス) id: 3aa826c620 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - あおさん» ありがとうございます!これからもがんばって書いていくので、よろしくお願いします! (2019年2月18日 17時) (レス) id: e48151f9dc (このIDを非表示/違反報告)
あお - 終わり方すごすぎ！まるのめっ↑ちゃキュンキュンしたんだけど マジこの作品好きだわー (2019年2月15日 19時) (レス) id: 66f0193b88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな | 作成日時：2019年2月2日 18時
