＊ ページ50
『わぁ、綺麗』
思わず呟いてしまう。
真ん中にダイヤらしい宝石が飾られたそれは、不思議な輝きを放っていた。
それから、無言でそれを指へ運ぼうとすると、
「ちょっと待った!」
『ん?』
彼は慌てて静止する。
『え、なに?』
「それは、俺が嵌めないかん」
『?』
...ますます意味がわからない。
いや、私へのプレゼントじゃなかったの?
「それは、婚約指輪やけん」
『...は?』
開いた口が塞がらない。
今、なんて、
「Aさん、」
『は、はい、』
「俺は、何時いかなる時も、Aの優しさに救われてきた。店長を任された時、自分の進路に悩んだ時、ライブのキャパが埋まらなかった時、レペゼンが炎上した時、風邪をひいた時...」
彼が、私の手を取って、ぎゅっと握る。
「そして、そうやって苦しんだのと同じくらい、嬉しいことも一緒に共有してきた。初めて動画あげた時、Twitterのフォロワーが5万いったとき、レペゼンが大きな会場でライブできるようになった時...もう数え切れんくらいあるけど、その全部俺はAと一緒に見てきたと思っとる。」
「でも、俺はこれからもAと一緒に喜び、悲しみ、泣いて後悔して、その後2人でいつもみたいに笑いあっていたい。」
「だから、」
「俺と、結婚してくれませんか?」
彼の言葉が終わる頃、私の頬は涙でぐしゃぐしゃに濡れていた。
『...もちろん、こちらこそ、お願いします』
「...ありがとう」
ぎゅ、と優しく抱きしめられる。
私は彼の背中に腕をまわし、強く抱き締めた。
「手、出して、」
そう言われて左手を差し出すと、彼は嬉しそうに笑って私の薬指に指輪を嵌めた。
『...なぁんだ、もうはめてるじゃん』
「ははっ、バレた?」
そう言って、彼は自分の指につけられたそれを自慢げに見せる。
『...これからも、ずっと一緒かぁ、』
「もちろん」
『ねぇ、将人』
「なに?」
『私と、付き合ってくれてありがとう』
すると、彼は一瞬ぽかんとした顔をした後、
「こちらこそ!」
満面の笑みで、私にキスをした。
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はな(プロフ) - ゆりりんさん» こちらこそありがとうございます！どんどん騒いじゃってください笑これからもよろしくお願いします(;_;) (2019年10月29日 16時) (
レス) id: dc8bc131de (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - ありがとうございます！！騒いでしまいました(笑)(笑) これからも、更新ガンバって下さい！ (2019年10月26日 23時) (レス) id: 3aa826c620 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - 生理ネタ、書いてほしいです！！ (2019年7月27日 0時) (レス) id: 3aa826c620 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - あおさん» ありがとうございます!これからもがんばって書いていくので、よろしくお願いします! (2019年2月18日 17時) (レス) id: e48151f9dc (このIDを非表示/違反報告)
あお - 終わり方すごすぎ！まるのめっ↑ちゃキュンキュンしたんだけど マジこの作品好きだわー (2019年2月15日 19時) (レス) id: 66f0193b88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな | 作成日時：2019年2月2日 18時
