with Foy ページ42
「うぃーす」
『うぃーす...』
いつも通りの気怠い挨拶を交わして、彼ーーふぉいくんの家に入り、靴を脱ぐ。
『今日は?』
「ソード」
『へぇ』
そうして、胡座をかいている彼の隣に座る。
「体操座りするとパンツ見えそう」
『残念、見えません』
今日は12月24日、クリスマスイブ
恋人同士なら、楽しそうに会話したり、煌めく夜景を見つめながらディナーを楽しんだり、腕を組んでイルミネーションを見に行ったりするはずなんだけどなぁ。
ちらりと隣にいる彼を見る。
彼は真剣な眼差しで、Switchをじっと見つめていた。
画面を覗き込む。
彼との距離がぐっと近くなる。
『これなに?何ていうポケモン?』
「これは...」
彼は普通に話し始める。
どうやら、"聖なる夜"だから、と意識しているのは私だけらしく、彼はいつも通りゲームをしようとしているらしかった。
仕方なくキッチンへ行き、ご飯の支度をする。
今日はお鍋にした。
2人だとお鍋なんて滅多にできないから、少しだけ特別。
「へぇ、鍋?」
『あ...』
不意に後ろから背の高い彼が覗き込むようにして、私の手元を見る。
『うん。たまにしか食べられないでしょ?』
「まぁな」
そうして彼は、買い物袋の中を漁り始める。
『...どうしたの?』
「いや...なんかすることないかなって、」
『へ?』
まさか、手伝おうとしてくれたの?
『あ、じゃあ、そこの白菜をーー...』
珍しい。
わざわざゲームを中断してまで、料理を手伝ってくれるなんて。
あまりにも嬉しすぎて、顔がにやけてしまう。
が、当の本人にはバレないように表情を誤魔化す。
珍しいこともあるもんだ。
今夜は雪が降るかもしれない。
.
『美味しかったねぇ、お鍋』
「めっっちゃ美味しかった!また作ってよ。」
『もちろん!』
幸せそうな緩み顔でお腹をさする彼に、思わず笑みが零れる。
まさか、こんな夫婦みたいな日が来るなんて。
夢にも思わなかった。
2人で一緒にご飯を作って
お箸を並べて
同じ鍋をつついて
色んな話して
食べたら一緒に皿を洗って
それから、のんびりソファーで2人並んで
互いに肩を預けてテレビを眺める。
結婚すれば、こんな感じなのだろうか
ふと、そんなことを思う。
今までこんなことを考えたことなどなかった。
『なんか、今日の私達、夫婦みたいだよね。』
「...そう?」
素っ気ない返事
あ、いつも通りだ。
『そうだ、』
危ない
アレを渡さなければ
パタパタとバックの置いてある方へ小走りして、それを取りに行く。
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はな(プロフ) - ゆりりんさん» こちらこそありがとうございます！どんどん騒いじゃってください笑これからもよろしくお願いします(;_;) (2019年10月29日 16時) (
レス) id: dc8bc131de (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - ありがとうございます！！騒いでしまいました(笑)(笑) これからも、更新ガンバって下さい！ (2019年10月26日 23時) (レス) id: 3aa826c620 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - 生理ネタ、書いてほしいです！！ (2019年7月27日 0時) (レス) id: 3aa826c620 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - あおさん» ありがとうございます!これからもがんばって書いていくので、よろしくお願いします! (2019年2月18日 17時) (レス) id: e48151f9dc (このIDを非表示/違反報告)
あお - 終わり方すごすぎ！まるのめっ↑ちゃキュンキュンしたんだけど マジこの作品好きだわー (2019年2月15日 19時) (レス) id: 66f0193b88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな | 作成日時：2019年2月2日 18時
