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ま「で、どこ行ってたんすか?」
もぐもぐとご飯を美味しそうにほお張る彼に、まるくんが尋ねる。
社長がいつ帰ってきても大丈夫なように、ご飯を少し多めに炊いておいて良かった。
社「ほほしゃか」
ふ「大阪?」
社「ほ、ひゃおやお、」
ま「と、名古屋と?」
社「ふふおはほ、」
脇「福岡と?」
社「ほほはあ」
銀「横浜...」
みんなして、へぇ、とゆっくり頷く。
チ「でも、なんでそんな日本中回ったんすか?」
すると、彼は突然箸を置き、ご飯をお茶で流し込むと、真剣な表情になった。
かと思うと、突然ニヤリと口角を上げ、
「総動員数10万人のアリーナツアー、やるけん」
全員、思わず箸を落とす。
ま「い、今、なんて、」
社「だけん、大阪、名古屋、福岡、横浜でアリーナツアーやる。規模は今までで1番。ま、ドームなくなったんだから、これくらいはやらんとね?」
『じ、じゃあ、あの時引きこもっていたのは、』
社「あの時、どこかしこの箱に電話かけまくってたんだわ。Aごめんな、心配かけて...」
『し、社長...』
思わず涙が出てくる。
社「泣かんでよ、A...」
横に座っていた社長が、よしよしと頭を優しく撫でてくれる。
社「ごめんな、心配かけて...」
『う、うぅ、社長嫌い...』
社「そんなこと言って大好きやろ?お前ら全員。だって、心配してふぉいも毎日ここにおったんやろ?」
うっ、とふぉいくんがバツの悪そうな顔をする。
が、その表情には、どこか嬉しさが滲んでしまっていた。
ふ「...社長なんかすかん!」
社「うぉっ」
ふぉいくんが椅子から立ち上がって、私に抱きつく。
ふぉいくんの匂いがして、とってもあったかい。
テーブルの向こうに座っていた彼らが、上から層のようになって抱きついてくる。
『...ありがとう、みんな』
全員の楽しそうな笑い声が久しぶりに聞こえてくる。
まるくんの、社長臭い!なんて文句も一緒に。
1度砕かれた夢は、塵として消えることはなかった。私たちの夢は終わらない。
あぁ、楽しみだなぁ、
青、銀、紫、赤、黄
その綺麗な五色が観客席で煌めくところを見るのが、
すごく、楽しみだ。
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はな(プロフ) - ゆりりんさん» こちらこそありがとうございます!どんどん騒いじゃってください笑これからもよろしくお願いします(;_;) (2019年10月29日 16時) (レス) id: dc8bc131de (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - ありがとうございます!!騒いでしまいました(笑)(笑) これからも、更新ガンバって下さい! (2019年10月26日 23時) (レス) id: 3aa826c620 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - 生理ネタ、書いてほしいです!! (2019年7月27日 0時) (レス) id: 3aa826c620 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - あおさん» ありがとうございます!これからもがんばって書いていくので、よろしくお願いします! (2019年2月18日 17時) (レス) id: e48151f9dc (このIDを非表示/違反報告)
あお - 終わり方すごすぎ!まるのめっ↑ちゃキュンキュンしたんだけど マジこの作品好きだわー (2019年2月15日 19時) (レス) id: 66f0193b88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2019年2月2日 18時