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沢山のティッシュ達を集める。
『はい、どうぞ!』
社「ん?ありがと」
何も知らない社長がそれらを受け取る。
社「で、なに?これ」
『チバくんがシコったティッシュです』
.
.
.
慌てて手を洗いに行った社長と並んで手を洗う。いやぁ、災難だ。
脇「ただいまー...なんしよっと?」
社「チバの精子流しよる」
脇「はぁ?」
訳が分からない、と言った様子で脇が私達2人を見つめる。
そりゃそうだ。私も分からないさ。
『あ、脇、今から部屋掃除するから、見られたくないものは片付けといて』
脇「りょーかい」
先程のような事態が起きないために、予め伝えておく。
まぁ、脇に限ってそんなことは無さそうだが。
タオルで手の水滴を拭いて、2階への階段を勢いよく登っていく。
そして、ドアをノックをする。
『脇、入るよ』
脇「どーぞ」
声が聞こえて、ドアをゆっくりと開ける。
一週間ぶりに入ったその部屋は、少しだけ雰囲気が変わっていた。
脇「模様替えしたんよ」
『だよね!なんか変わってると思った!』
そうして掃除機をかける。
その間、彼にはゴミ箱の中身を空にしてもらった。
脇「これ、下ろしとくよ」
『うん、ありがと』
脇がゴミ袋を抱えて1階へ降りていく。
掃除機のスイッチを止め、誰もいなくなった部屋をぐるりと見渡す。
模様替えした、と言う彼の言葉通り、今まで何もなかった壁には、ファンの人に貰ったらしいイラストや、コルクボードがずらりと並んでいた。
その中でも1番ドアの近くに置かれたコルクボードに目を止める。
ユニフォーム姿でバスケットボールを持つ男の人。
脇「それ、俺よ」
『...だよね、なんか似てる』
脇「似てるも何も本人だけんね」
ははは、と脇が笑う。
『この時筋肉すごくない?』
脇「まぁね」
『でも今は...』
そうして彼のお腹をつまむ。
『ぷにぷに!』
脇「うるせぇ」
ふに、とお腹をつまむ。
気持ちいい...
脇「腕はちょっと筋肉あるよ」
『まじ?』
そうして二の腕に触れる。
『あ、ちょっと硬い』
脇「でしょ」
ドヤァ、と彼がドヤ顔をする。
可愛い。
『そういえば、最初脇と会った時、こんな感じだった気がする』
脇「そうだっけ?」
うーん、と考え出す彼を横目に見ながら、掃除機のコードを巻く。
『さぁ、ご飯作ろうかな!』
脇「お!今日はなに?」
『チキン南蛮』
脇「うわっ!楽しみしとこ」
脇が嬉しそうに笑う。
その笑顔を見ると、頑張らなきゃな、と思えて、少しだけ元気が出た。
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はな(プロフ) - ゆりりんさん» こちらこそありがとうございます!どんどん騒いじゃってください笑これからもよろしくお願いします(;_;) (2019年10月29日 16時) (レス) id: dc8bc131de (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - ありがとうございます!!騒いでしまいました(笑)(笑) これからも、更新ガンバって下さい! (2019年10月26日 23時) (レス) id: 3aa826c620 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - 生理ネタ、書いてほしいです!! (2019年7月27日 0時) (レス) id: 3aa826c620 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - あおさん» ありがとうございます!これからもがんばって書いていくので、よろしくお願いします! (2019年2月18日 17時) (レス) id: e48151f9dc (このIDを非表示/違反報告)
あお - 終わり方すごすぎ!まるのめっ↑ちゃキュンキュンしたんだけど マジこの作品好きだわー (2019年2月15日 19時) (レス) id: 66f0193b88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2019年2月2日 18時