銀太にお返しされてみた ページ15
『銀ちゃん』
スマホとにらめっこをしていた銀ちゃんの肩を叩くと、彼はビクッと大きく肩を揺らした。
『あ、ごめん、おはよ』
「いや大丈夫。おはよ」
午前11時
今日は、いつもより数段暖かく、春の訪れを感じさせるかのようだった。
『今日あったかいね!』
「それな、ほんと良かった」
にひひ、と楽しそうに笑う彼につられて、私も笑う。
『そういえば、今日どこ行くと?』
「ふっふっふ...じゃーん!」
そう言って彼は様々な動物が印刷された紙を2枚取り出した。
『チケット?』
「そう!遊園地ばい!」
『わぁ!』
そうして手渡された1枚のチケットを見つめる。
『××公園?』
「そう、こっから電車で40分くらいかな」
『へぇ...』
動物園、かな
チケットを眺める。.
楽しみ...!
.
.
と、約2時間ほど前の会話を思い出す。
「うわぁ...」
『銀ちゃん、大丈夫?』
「大丈夫!3150ーーーーー!」
『うるさっ!あ、もうすぐ...』
「A、手握らん?」
『いいよ、銀ちゃん、もしかして怖い?』
「こ、怖くないし、降りたいとか思っとらんし」
『いや、思ってるでしょw』
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ」
物凄いスピードで落下していき、ふわ、とした気持ち悪い感覚に襲われる。
『やっぱ、ジェットコースターやばいぃ!』
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ここは地球か?というレベルで蛇行するジェットコースターにテンションが上がる。
『うわぁ、やばい!あ、また落ちるよ...銀ちゃ、...大丈夫?』
「だいじょ...あぁぁぁ」
銀ちゃん?
私の手をぎゅっと握りしめている彼を物凄いスピードで降下しながら見る。
そういえば、彼は以前、バンジージャンプで失神したんだったっけ...
.
.
「あぁぁ、やばかった...」
『大丈夫?』
「まじやばい。」
手を繋いだままコースターを降りる。
普通の状況だったら、多分"手繋いでる、ドキドキ"とかなるんだろうけど、
ちらりと横にいる彼を見る。
顔が死んでるので、しばらくこのままにしておこう。
『あ、そうだ銀ちゃん、ご飯食べようよ!』
「お、そうやね、腹減ったし」
ごはん、で元に戻るあたり、かなり可愛い
楽しそうな笑みの彼を見て、私もつられて頬が緩んだ。
.
.
「よし。動物園の方行こ」
『そうだね』
そうしてマップを眺め、どこに行こうかと考える。
『モンキーパーク...』
「え、そんなのあんの」
『ほら、種類豊富な猿達だつて』
「へぇー」
銀ちゃんが感心したようにマップを見る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 291人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はな(プロフ) - ゆりりんさん» こちらこそありがとうございます！どんどん騒いじゃってください笑これからもよろしくお願いします(;_;) (2019年10月29日 16時) (
レス) id: dc8bc131de (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - ありがとうございます！！騒いでしまいました(笑)(笑) これからも、更新ガンバって下さい！ (2019年10月26日 23時) (レス) id: 3aa826c620 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - 生理ネタ、書いてほしいです！！ (2019年7月27日 0時) (レス) id: 3aa826c620 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - あおさん» ありがとうございます!これからもがんばって書いていくので、よろしくお願いします! (2019年2月18日 17時) (レス) id: e48151f9dc (このIDを非表示/違反報告)
あお - 終わり方すごすぎ！まるのめっ↑ちゃキュンキュンしたんだけど マジこの作品好きだわー (2019年2月15日 19時) (レス) id: 66f0193b88 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はな | 作成日時：2019年2月2日 18時
