【イナズマイレブン】氷雪のエクリプス Ⅱ (ページ16)

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第65話ページ16

「やるぞ! 今度こそエイリア学園の侵略を終わらせるんだ!!」

「「おう!!」」

気合い十分に雷門イレブンの声が合わさった。
それぞれが自身のポジションに就いていき、対峙するジェミニストームを見据える。雷門イレブンの真剣な表情を見てレーゼが口を開いた。

「本気で我々に勝てると思っているならば、愚かとしか言いようがない」

「なんだと!?」

呆れているようにも見える様子の彼の言葉に、染岡の頭に血が上る。しかしそれを鬼道が「言わせておけ」と制止した。「…俺達のサッカーで、黙らせればいい」ゴーグルの奥の瞳が静かにレーゼを捉える。

鬼道の言葉に闘志を感じながら、如月は染岡の右隣でレーゼを見つめた。絶対にこの試合に勝って、ジェミニストームの皆に侵略行為をやめさせるんだ――その瞳には固い決意が宿っていた。
如月の視線に気付いたレーゼが、彼女の決意を受け取るように瞳を閉じる。次に目を開いた時には真剣な表情で如月を見据えていた。その表情はレーゼではなく緑川のものに見え、如月は一瞬ハッとすると再び顔を引き締める。

「さあ、風になろう」

「うん。皆、ファイトだ!!」

振り返る吹雪に円堂が頷いた。
染岡のキックオフで試合が始まる。それを受けた如月は、先を行く染岡へボールを渡した。気合い十分に上がっていく雷門メンバーを「さて…、少しは楽しませてくれるのかな」とレーゼが見据える。

「見せてやるぜ、パワーアップした俺達を!!」

そう言って染岡はレーゼを抜くが、レーゼはそれを横目で見るだけで染岡を追いかけようとはしない。染岡は「どうだ!」と得意気にレーゼを振り返るが、彼は気にも留めずに「その程度か」と鼻で笑った。
それを合図にしたかのようにパンドラとグリンゴが立ち塞がると、パンドラがあっという間にボールを奪う。レーゼに渡ったボールは、一気に加速したディアムへ繋がれた。

「…こっちだ!」

と思われたが、土門がパスカットに成功する。溢れ玉をグリンゴが拾うが、彼のコラルへのパスを今度は風丸がカットした。
ジェミニストームの動きについていけている――特訓の成果を実感し、風丸は「よし!」と笑みを携える。
「風に、なれたね…!」彼の自信に満ちた表情に、吹雪は嬉しそうに微笑んだ。

「宇宙人と互角に戦えてます!」

「うん、すごい…!」

その後も雷門イレブンはジェミニストームの動きを捉えたプレーを見せる。彼らと対等に渡り合っている様子に、マネージャーの表情は明るかった。