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49話 ページ9

貴方side



『なんで三人も一緒?』



降谷「試験も近いし、
皆で勉強しようって話になったんだ。

駄目だったか?」



…なんだろう。

零の後ろにきゅるんとした目を僕に向ける
小さな子犬が見えるんだけど。



『んーん、駄目じゃないよ。
じゃあ、僕の部屋じゃ狭いし図書室行こう。』



わたわたと勉強道具をもって
上にパーカーを羽織ってから部屋を出る

図書室までの道のりは寒くて
パーカーを着てきて正解だった。



外は真っ暗で月がぼんやりと辺りを照らしている
図書室は夜の静けさに包まれていた。

でも、六人も集まれば騒がしくもなるわけで。



伊達「降谷、______の資料が
何処にあるか知ってるか?」



降谷「ああ、それなら____」



伊達を連れて零は本棚の周りを彷徨いて
一方三人はひとつの机を囲んで討論している。



諸伏「これさ、ここの____だと思うんだ」



松田「だったら、これが____じゃねぇか?」



萩原「ここは、____かな?」



僕はというと目的の資料を探していた。

とはいっても資料の位置は変わらないから
探しだすのに時間はかからなかった。



『…あ、これだ。』



本棚から資料をひとつ取り出して机に持っていく

5年前に起きた爆弾事件の資料。
爆発物の設計図が資料の中に入っていたから
一回解体してみようと思ったけど、
何度も躓いて中々成功しない。



『松田、萩原』



諸伏と共に机を囲んでいた二人を手招きで呼ぶ。



萩原「これが言ってた資料?」



最初に来た萩原が僕の手元を覗く



『うん。』



松田「ま、確かにこれは厄介だぜ」



『…出来る?』



萩原、松田「「出来る」」



松田よ、厄介って言ったくせに出来んのかい。
萩原と二人して即答だし。



萩原「じゃあ、やってみようか」







……






ビーッ!



『っはあ、またか…』



鳴り響くアラーム音に強ばっていた体が緩まって
そのまま背凭れに寄りかかる。



松田「こっちのコード切んだよ、馬鹿柚月。」



『馬鹿言うな馬鹿。』



萩原「でも惜しかったね、
もう一回やれば出来ると思うよ!」



ぽんぽんと萩原に頭を撫でられて
背凭れから体を起こしてペンチを握り直す



松田「柚月」



『なに?』



松田「焦りこそ最大のトラップだ、忘れるなよ」



そう言った松田の目はいつにもまして真剣だった



『ん。分かった。』



もう一回ペンチを握り直して、深呼吸してから
目の前の模擬爆弾に取りかかった。

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スコッチ - いいかのしれません (2020年6月3日 9時) (レス) id: 181466fbb4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - スコッチさん» いいですねー!いっそのこと伊達さんを除く全ルート作っちゃいますか! (2020年5月29日 8時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
スコッチ - オチは諸伏景光がいいです (2020年5月28日 23時) (レス) id: 38b46500a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - NaNa.さん» ありがとうございます!そう言っていただけてすごく嬉しいです!おかげで頑張れそうです(*‘ω‘ *) (2020年5月27日 15時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
NaNa.(プロフ) - ぽこぽんさん» コメントの返信ありがとうございます!了解いたしました!もう一度前のお話を読みながら楽しみに待っております!これからも頑張って下さい! (2020年5月27日 14時) (レス) id: be4bd3f8fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽこぽん | 作成日時:2020年5月12日 19時

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