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貴方side



『え、ちょっ、なんで…』



萩原「最近、柚月ちゃんの様子が可笑しいことは
知ってたんだよねー。」



僕の前で笑ってない目をしながら
満面の笑みを浮かべる萩原。



諸伏「それで、あの友人の栞菜ちゃんに聞いたら
隅々まで教えてくれたよ。」



同じく怒ってますオーラと心配のオーラが
ぐっちゃぐちゃに混ざりあってるのに
全部丸めて笑ってる(目は笑ってない)景光。



松田「んで、今日唐突に連絡が途絶えた
お前を外崎と一緒に探して」



不機嫌真っ只中で目だけで人を殺せそうなほど
鋭い眼光が怖すぎる松田に逃げ道を防がれて。



降谷「連絡がついたから一緒に来たと言うわけだ。」



同じく不機嫌真っ只中の零に背中をとられた。



『いや、僕は別に大丈夫で…』



萩原「まあ、詳しいことは!」



おおう、被せてくるな萩原。



松田「後できっちり教えてもらうからな。」



ひえ、死刑宣告かよ。怖っ。



諸伏「だから、今は俺達に任せて」



ねえなんで景光が泣きそうな顔してるの?
僕なら大丈夫なのに。



『あっ』



ふっと周りが見えなくなり暗くなる視界。
後ろから抱き締めるように回された手は僕の目を隠した。

触れた零の手は暖かくて、気が抜けて。



降谷「おやすみ、柚。」



耳許で囁かれたその声に僕の意識は落ちていった。








Noside



萩原「柚月ちゃん、寝た?」



くたりと力が抜けて降谷に体を預けた柚月を
覗き込むようにして見る。

その目はしっかりと閉じられていて、開ける気配はない。



降谷「…塩素の匂い、手足にロープの擦れた痕。
手首は深く切ったみたいだな。」



柚月を抱える降谷は冷静に分析する。



諸伏「後、打撲傷も。

顔も蹴られたのかな、頬に痕がある。
腕、後は腹部と背中にもあるね。」



胸が見えない程度に服を持ち上げる景光は
白い肌に浮かぶ青紫色の打撲傷に顔を歪めた。



萩原「どうやら、塩素の匂いはこれみたいだよ」



さっきまで柚月が閉じ込められていた部屋に入り
萩原はその先でプールの水が入った浴槽を見つけた



松田「……随分とやってくれたな。」



部屋に響いた松田の低い声。
静かな部屋に4人の殺気が渦巻いた。







伊達「あいつら置いてきて良かったのか?」



栞菜「いいんだよ、それよりもやることがある」



4人と別れた栞菜と伊達は証拠をもって教官室に来ていた。



栞菜「柚月たんに手を出したこと後悔させてやる。」

*→←*



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スコッチ - いいかのしれません (2020年6月3日 9時) (レス) id: 181466fbb4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - スコッチさん» いいですねー!いっそのこと伊達さんを除く全ルート作っちゃいますか! (2020年5月29日 8時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
スコッチ - オチは諸伏景光がいいです (2020年5月28日 23時) (レス) id: 38b46500a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - NaNa.さん» ありがとうございます!そう言っていただけてすごく嬉しいです!おかげで頑張れそうです(*‘ω‘ *) (2020年5月27日 15時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
NaNa.(プロフ) - ぽこぽんさん» コメントの返信ありがとうございます!了解いたしました!もう一度前のお話を読みながら楽しみに待っております!これからも頑張って下さい! (2020年5月27日 14時) (レス) id: be4bd3f8fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽこぽん | 作成日時:2020年5月12日 19時

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