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44話 ページ4

貴方side



『そういえば、ベルさん。』



ベルモット「何かしら?柚月」



互いに浴衣を着てテーブルの上にあるご飯を囲む
今日も暦が腕を振るってくれたから凄く美味しい

なんだかんだ言いつつベルさんとは
ため口で喋るくらいにまで仲良く?なった。



『ベルさんって和食大丈夫?』



ベルモット「どうかしら?でも和食は好きよ。」



『ならよかった。』



外人だけど、和食を食べる姿は
日本人より食べ方綺麗なんじゃないかな?



ベルモット「ふふ、柚月は本当に好い人ね。」



『ありがと、ベルさん。』



悪いことしてる人に好い人って言われてもね。
ま、別にいいけどさ。







……






『シルバーブレッド……銀の弾丸ってこと?
それと、エンジェルちゃんねぇ…』



ベルモット「ええ、二人とも可愛い子よ。」



ご飯を食べ終えた僕達は縁側でお茶を飲みながら
月を眺めて喋っていた。



『それが、ベルさんの大切な人…』



ベルモット「そう、あの子達は守らないといけないの

……それにしても不思議ね。
こんな話誰にも話したことなかったのに
会って少ししか経ってない貴方には話せるなんて。」



月明かりに照らされるベルさんは
色気のなかに儚さを含めてて、
不本意だけど人間らしくて綺麗だ、なんてね。



『……ねえ、ベルさん。僕と取引しませんか?』



ベルモット「へえ、取引?」



にやりと口角を上げたベルさんに、正面を向いて言う。



『そうです。

僕はあと半年くらいで警察官になります。
そしたら、貴方の大切な人のことを
貴方の代わりに守らせてください。

警察官の僕ならベルさんの守れないところでも
二人のことを守れると思います。

そうすれば貴方の大切な人はより確実に守られる。
……いいと思いませんか?』



少しの沈黙。
鳥の鳴き声と虫の音が夜の闇に響く



ベルモット「それだけ?」



『え?』



そんななかに凛と聞こえたベルさんの声



ベルモット「これじゃあ貴方が不利になるだけで
対等の関係にはならないでしょう?

……何か要件があるのよね?」



脚を組んで腕を胸の前で組む。
この人は一体何処までよんでるのだろうか。



『…ええ、そうです。

貴方の大切な人を守る代わりに、
僕の大切な人に何かあったときは助けてください。

僕の手が届かないことがあるかもしれない。
それによって大切な人をなくしたくないから。

そう思うのは貴方も同じでしょう?』

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スコッチ - いいかのしれません (2020年6月3日 9時) (レス) id: 181466fbb4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - スコッチさん» いいですねー!いっそのこと伊達さんを除く全ルート作っちゃいますか! (2020年5月29日 8時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
スコッチ - オチは諸伏景光がいいです (2020年5月28日 23時) (レス) id: 38b46500a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - NaNa.さん» ありがとうございます!そう言っていただけてすごく嬉しいです!おかげで頑張れそうです(*‘ω‘ *) (2020年5月27日 15時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
NaNa.(プロフ) - ぽこぽんさん» コメントの返信ありがとうございます!了解いたしました!もう一度前のお話を読みながら楽しみに待っております!これからも頑張って下さい! (2020年5月27日 14時) (レス) id: be4bd3f8fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽこぽん | 作成日時:2020年5月12日 19時

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