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62話 ページ22

貴方side



ナタリー「ねえ、柚月さん。
航にあげるお守りどれがいいと思う?」



ちょうど辺りも明るくなってきて人も減ってきた頃。
そろそろ終わっていいよと言われた僕達は
各々仕事を終わらせて着替えを始めた。

最初に着替えを終わらせたナタリーさんは
沢山並ぶお守りの前で顎に手を当てて悩んでる。



ナタリー「健康祈願、厄除け、家内安全、金運上昇…
沢山ありすぎてどうしようか迷うわ…」



目の前に並ぶお守りは数は少ないけれど
青、赤、白、黄色、緑…と色とりどりで効果も様々だ。



ナタリー「やっぱり健康祈願かしら?
それとも厄除け?家内安全?」



『家内安全もいいけど、交通安全がいいとおもう。

ちょっとやそっとじゃ死なないような伊達でも
交通事故で死んじゃうこともあるかもしれないし。』



ナタリー「確かに、交通事故は危ないわよね。
柚月さんもそう言うし交通安全のお守りにするわ!」



にこやかに笑って青色の交通安全のお守りをもった
ナタリーさんは社務所にいる神主さんのところに行く。

このお守りが伊達のことを守ってくれたらいいのに。
なんて、ね。









……








伊達「俺達まで御馳走になって悪いな。」



『全然。
仕事手伝ってくれたしお礼として貰ってよ。

それに、暦のこと紹介したかったしね。』



仕事を終えた僕達はそのまま伊達とナタリーさんを
連れて家に戻ってきた。

帰ってきた僕たちを出迎えた暦は
二人増えたにも関わらず、楽しそうに台所に向かって
おせちの準備をしていた。

皆で炬燵を囲みながら
暦が夜のうちに作っていたおせちの食べる。
いつしかお酒も飲み始めた。



そこからはもうてんやわんやだった。



べろんべろんに酔ってしまった松田と萩原。
何故か知らないが雪の積もった庭で
全力の羽子板を始める零と景光。
布団にくるまって寝てしまったナタリーさん。
炬燵に入ってそれを見てる僕と伊達。



『そういえば、お守り貰ったの?』



伊達「ああ。一緒に選んでくれてありがとな!」



『お礼言われる程のことじゃない。
ナタリーさんが伊達のためにって真剣に選んでたし、
お礼はナタリーさんに沢山いってあげてよ。

…でも本当に気を付けてよね。』



伊達「?ああ、気を付けるさ。」



"だから心配するな"と頭を撫でる伊達の手は暖かくて。

少し泣きたくなったのは、
きっとお父さんとお母さんを思い出したから。

寒くも暖かかった冬の朝。

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スコッチ - いいかのしれません (2020年6月3日 9時) (レス) id: 181466fbb4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - スコッチさん» いいですねー!いっそのこと伊達さんを除く全ルート作っちゃいますか! (2020年5月29日 8時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
スコッチ - オチは諸伏景光がいいです (2020年5月28日 23時) (レス) id: 38b46500a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - NaNa.さん» ありがとうございます!そう言っていただけてすごく嬉しいです!おかげで頑張れそうです(*‘ω‘ *) (2020年5月27日 15時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
NaNa.(プロフ) - ぽこぽんさん» コメントの返信ありがとうございます!了解いたしました!もう一度前のお話を読みながら楽しみに待っております!これからも頑張って下さい! (2020年5月27日 14時) (レス) id: be4bd3f8fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽこぽん | 作成日時:2020年5月12日 19時

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