56話 ページ16
貴方side
街灯の少ない夜道を提灯を持って歩く。
カランコロンと僕の履いている下駄の音と
皆の履く靴の音が人のいない道に響く。
『別に寝ててもよかったのに。』
諸伏「暦ちゃんに起こされちゃったからね」
ポケットに手を入れながら歩く景光の後ろに
手を擦りあわせて息を吹き掛けてる萩原。
眠そうにあくびをする松田と普通に起きてる零。
降谷「柚は毎年初詣の手伝いをしてるのか？」
『まあ、ね
ここに引っ越してから毎年やってる。
ここらへんじゃ有名な神社なんだけど
夜中から始まる割に基本的に人員が少ないから
初詣のときに来る大勢の人を対処しきれなくて』
萩原「それさ、俺達も手伝えるの？」
『うん、僕が言えばできるけど』
諸伏「じゃあ、やってもいい？」
…ん？
『何を？』
降谷「"初詣の手伝い"、だろ？」
松田「面白そうだしな」
提灯の明かりに照らされた皆の顔は
楽しそうに笑っていて。
そんな顔されたら断れないでしょうが。
『まあ、試しに言ってみるか。』
そんなことを話しているうちに神社についた。
まだ12時にもなっていない夜中だが
もう参道は人だかりができていて到底入れそうにない。
松田「どうやってこんなか行くんだよ。」
『こっちだよ』
ここには従業員が入れる特殊通路があるから
そのまま皆をつれて人混みから離れようとした。
？「あっ！柚月さん！」
この声を聞くまでは。
『？…あ、ナタリーさん。お久しぶり。
初詣と除夜の鐘を聞きに来たの？』
人混みを掻き分けて出てきたのは
伊達の彼女である、ナタリーさん。
ナタリー「そうなの！航が有名だって連れてきてくれて！」
防寒具を着込んだナタリーは
"楽しみで仕方ない"と言うようにぴょんぴょん跳ねた。
『ところで、その伊達は？』
連れてきた本人であろう伊達は
何故か知らないけど見当たらない。
人混みではぐれたのかな？
伊達「ここにいるぞ」
後ろから声が聞こえて振り返れば
4人と喋っていた伊達がいた。
伊達「松田達から話は聞いた。
俺たちにも手伝わせてくれないか？」
ナタリー「航、なにをやるの？」
話についていけてないナタリーさんは
首をこてんと傾げた。
伊達「初詣の手伝いだ」
ナタリー「やりたいわ！
柚月さん、私にもやらせてください！」
『分かった分かった、交渉してみよう。』
結局7人に増えた僕達は特殊通路を抜けて
社務所へ向かった。
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スコッチ - いいかのしれません (2020年6月3日 9時) (
レス) id: 181466fbb4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - スコッチさん» いいですねー！いっそのこと伊達さんを除く全ルート作っちゃいますか！ (2020年5月29日 8時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
スコッチ - オチは諸伏景光がいいです (2020年5月28日 23時) (レス) id: 38b46500a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - NaNa.さん» ありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです！おかげで頑張れそうです(*‘ω‘ *) (2020年5月27日 15時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
NaNa.(プロフ) - ぽこぽんさん» コメントの返信ありがとうございます！了解いたしました！もう一度前のお話を読みながら楽しみに待っております！これからも頑張って下さい！ (2020年5月27日 14時) (レス) id: be4bd3f8fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽこぽん | 作成日時：2020年5月12日 19時
