53話 ページ13
貴方side
『僕は別にこの国を守りたい訳じゃない
大切な人を守りたいだけなんです。』
そもそも僕が警察官を目指したのは
"大切な人を守る"という約束を守るため。
もし、国と大切な人を天秤にかけるとしたら
誰に恨まれても僕は絶対に大切な人をとる。
それくらい大事なんだ。
鬼塚「だが、公安の方が権力的には上で
守りやすいんじゃないか？」
『たしかにそうかもしれません。
でも、公安は行動範囲が狭められます。
そのせいで守りたい人が危ないときに
駆けつけられないのは嫌ですから。』
権力的には上だとしても
大切な人が危ない時に駆けつけられなくて
それで助けられなかった。なんて嫌だからね。
『それに、僕よりも適任者がいますよ。』
鬼塚「誰だ？」
『諸伏くんですよ。』
鬼塚「何故…ああ、成る程な。」
景光は人の懐に入るのが上手いんだ。
それを素でやるから、違和感を持たれない。
射撃の腕もいいし零と組めばそれなりの戦力になる。
鬼塚「では、お前はどこの所属を希望するんだ？」
『僕は、交通課を希望します。』
鬼塚「…わかった、下がっていいぞ。」
『失礼します。』
部屋を出て廊下の壁に寄りかかる。
そのままずるずるとしゃがみこんで
溜めていた息を吐き出す。
『っ、はあああぁぁぁ〜……』
？「でっけぇため息だな、おい」
『うあっ』
唐突に後ろから聞こえてきた声に驚いて
自分でも分かるほどの情けない声が出た。
『驚かせないでよ、松田。』
松田「悪い悪い。にしても"うあっ"て、ははっ」
笑ってる松田に本気の蹴りを入れて撃沈させる。
ちょうど良いところに入ったらしく
松田は踞ったまま"おおぅ"とか"いってぇ"としか言わない
『笑うな、この野郎。』
踞った松田にそう言うと、向こう側から萩原達が来た。
萩原「あ、柚月ちゃん！
結局呼ばれたのはなんだったの？」
『卒業後の所属の話だよ。』
諸伏「何処を希望したの？」
『内緒、卒業して決まってからね。』
伊達「じゃあ、俺達もそうするか！」
結局、卒業してから教えるってことになったけど
公安への所属か決まっている零と景光は
言えないんだろうな。
『てか、お腹すいた。』
降谷「今日はハンバーグだぞ」
『やったね、ほら行こう。』
僕を含めた6人は一斉に食堂へ向かって駆け出した
その後ろで"廊下は走るな！"と
教官の叫ぶ声が聞こえた気がした。
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スコッチ - いいかのしれません (2020年6月3日 9時) (
レス) id: 181466fbb4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - スコッチさん» いいですねー！いっそのこと伊達さんを除く全ルート作っちゃいますか！ (2020年5月29日 8時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
スコッチ - オチは諸伏景光がいいです (2020年5月28日 23時) (レス) id: 38b46500a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - NaNa.さん» ありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです！おかげで頑張れそうです(*‘ω‘ *) (2020年5月27日 15時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
NaNa.(プロフ) - ぽこぽんさん» コメントの返信ありがとうございます！了解いたしました！もう一度前のお話を読みながら楽しみに待っております！これからも頑張って下さい！ (2020年5月27日 14時) (レス) id: be4bd3f8fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽこぽん | 作成日時：2020年5月12日 19時
