41話 ページ1
貴方side
いつかは組織に接触したいと思ってた。
でもそれは卒業してからの方が彼らと
連絡取れなくなっても不思議じゃないから
卒業してから接触しようと思ってた。
できれば夢に出てきたベルモット？って人を
味方につけられたら計画がスムーズに
進むとも思ってた。
でも、こんな展開は予想してなかった。
『あ、あの、大丈夫、ですか？』
目の前に血だらけのベルモット？さんがいるとか
誰が予想できたよ！！？(荒ぶり中)
…
……
昨日、両親の墓参りに行くために連休を使って
外出届を出した僕は電車に乗って
昔住んでいた場所に来た。
『久しぶりだな、此処に来るの。』
もうとっくに取り壊されてしまった家。
跡地には痕跡なんて何もない。
この土地で零と景光に出会ったんだ。
花束を抱えて歩いた。
景色は特に変わってない。
お墓を掃除して花束を花瓶にさして
持ってきた線香に火を着けてあげる
風にのって煙が昇るのをぼんやりと見届けて
ほんとは駄目だろうけどお墓に寄りかかりながら座る。
『ただいま、
おばあちゃん、お母さん、お父さん。
私ね、今大切な人を守るために頑張ってるの
もう誰も死なせないよ。
神様がくれたチャンスを無駄にはしない。
だから、見ててよね。
……終わったら、そっちいくからさ。』
烏が一声鳴いた。まるで返事をするかのように。
少し強めの風が吹いて煙が揺れた。
『じゃあ、またね』
立ち上がって歩き出した。
空は夕焼けの黄金色に染まっていた。
ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝｯ
電車の一定したリズムに揺られながら
自分の家を目指す。
外はもう薄暗くて、窓に自分の顔が写る。
『っは、不細工な顔。』
泣きそうな、辛そうな顔。
"なんて顔してるんだよ"って自分でも思う。
そんなこと思ってるうちに最寄り駅についた。
街灯がぼんやり照らす道を一人歩く。
暦は美味しいご飯をつくって待ってるのだろう。
"今度の休みに帰るね"って連絡入れたら
"美味しいご飯を作って待ってますね"って
はりきってたから。
『…ん？これ、血？』
ふと地面に赤い点々が続いてるのに気づいた。
それは少し先の路地裏にまで続いている。
『誰か怪我してるのかな？』
恐る恐る路地裏を曲がり
暗闇のなか携帯からのライトを便りに進む
先の見えない暗闇はさっきまで聞こえていた虫の音も
響いていた鳥の鳴き声も聞こえなくする。
まるで、音のない空間のように感じた。
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スコッチ - いいかのしれません (2020年6月3日 9時) (
レス) id: 181466fbb4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - スコッチさん» いいですねー！いっそのこと伊達さんを除く全ルート作っちゃいますか！ (2020年5月29日 8時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
スコッチ - オチは諸伏景光がいいです (2020年5月28日 23時) (レス) id: 38b46500a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - NaNa.さん» ありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです！おかげで頑張れそうです(*‘ω‘ *) (2020年5月27日 15時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
NaNa.(プロフ) - ぽこぽんさん» コメントの返信ありがとうございます！了解いたしました！もう一度前のお話を読みながら楽しみに待っております！これからも頑張って下さい！ (2020年5月27日 14時) (レス) id: be4bd3f8fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽこぽん | 作成日時：2020年5月12日 19時
