出会い。6 ページ6
俺とAが出会ったのは３歳の頃。
その頃の記憶なんてほとんどないんだけど、
出会った時のことは今でも覚えている。
俺の父親は医者で母親は看護師。共働きだったのでよく親の働く病院に来てた。
そこで出会ったのがA。
その日は相手してくれる先生も居なく、暇していた。
そして誰かいるかなぁ…と中庭に行った。
そこに座っていた女の子。
肌が異常に白くて、身体小さかった。
俺はその女の子に話しかけた。
そして仲良くなった。
｢ねぇ、Aちゃん！
鬼ごっこしよー！｣
A｢ごめんなさい、広臣くん、私走れないの…｣
その時は何故かわからなかった。
…
それから二年。
隆二と出会う少し前。
今日も中庭へ向かった。
｢Aちゃーん！｣
中庭に入るとうずくまるA。
｢Aちゃん！？どうしたの！？｣
苦しそうだった。
呼吸も荒い。
A｢はぁ…はぁ…はぁ…先生…｣
俺はどうすればいいかわからなかった。
お父さんに言わなきゃ！咄嗟にそうおもい走っていった。
それから看護師さんがきてAは病室に戻された。
｢ねぇお母さん、Aちゃんはなんの病気なの？｣
母｢うーん…心臓って言う大切なところがうまく動かないの｣
他の子ならこのことが理解できなかったかもしれない。
でも俺は医者と看護師の子供。
とても大変なことだとわかった。
｢それって、長く生きられないの？｣
母は答えてくれなかった。
｢ねぇ！お母さん！｣
俺は服を引っ張って聞いた。
臣｢広臣よりは生きれないかもね…｣
衝撃だった。
…
ガラガラ…
A｢あ、広臣くん！｣
今日は元気そうだった。
｢もぉ苦しくない？｣
A｢うん！｣
｢じゃあ、散歩いこ！｣
これがAをくるしめるなんて…。
…
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KOKOA(プロフ) - ずっと泣いてました（特に最後）でも、とてもいい話でした！！この話が読めて良かったです。 (2020年4月26日 0時) (
レス) id: 9f773ee728 (このIDを非表示/違反報告)
チャンス - 泣きましたー涙 良いお話 (2016年8月11日 10時) (レス) id: 2adc552334 (このIDを非表示/違反報告)
O_OF0820(プロフ) - はるさん» ありがとうございますT^T凄く嬉しいです！！新作もあるので見てくださいね！！ (2016年1月26日 17時) (レス) id: 9298226684 (このIDを非表示/違反報告)
はる - めっちゃ感動しました(泣) (2016年1月26日 16時) (携帯から) (レス) id: dbdfd40753 (このIDを非表示/違反報告)
にのみぃ - 最高です。泣きました(；´Д`A (2015年4月12日 17時) (レス) id: 3ea43ec661 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：太陽 | 作成日時：2015年2月2日 13時
