Fateプリキュア！

優と輝とクーの休日 ドキドキお泊まり会！お泊まり編part3 ページ39

〜輝視点〜


「輝〜一緒に寝てもいい？」


優…やっぱりそう言うと思った…


「ベッド…2人寝れるかな…」



「えっ？！…ってことはいいの？」


どんどん笑顔になっていくのが分かった

喜怒哀楽がはっきりしてて優はホント分かりやすいな〜

私とは正反対だ…





そう…私とは違う…

そもそもここにいる優、クー、私は違う世界に生きる者…

改めて考えても凄いな…

クーと出逢ってプリキュアにならなかったら出逢うこともなかった今の私


今まで退屈だったはずの日常がこんなにも楽しいと…思える日がくるなんてな…




皆、疲れたのか優やクー(は既に寝てる)も話さなくなってきたので寝ることに…


いつもならベッドには私だけだが今は優が隣にいる
なんか新鮮




「ぬくぬくで暖か〜い♪」


「そりゃあ2人も入ってればな…


じゃあ、電気消すよ〜」


「うん」




しばらくして…




「輝〜寝れなーい…なんか話そ？」

私のほうを向いて、優がこんなことを言い始めた


…子供かよ…



「…そんなこと言ったって何話せばいいの？」


そんなにネタになるほど面白い話なんて無いんだけど…


「う〜ん…例えば…輝の話とか？」


私の事、か…
そういや優には話したことなかったな
特に聞かれなかったし…


「…いいけど」



「それじゃあ〜…
前から気になってたけど輝の家族って？」


やっぱそうきたか…

「親は海外で仕事してる…忙しいんじゃない？何年も会ってないから分からないけど…

小さい頃から仕事が忙しいの知ってて寂しいとも言えなかったし言っても無駄だと思ったから…

それで一人暮らしを始めたって訳
一人で住んでれば少しでも気が紛れて寂しくないと思ったから

…友達だってそう…」


「…えっ？」



「信頼できる友達なんていなかった…いても上辺だけで…
学校だっていつも一人でいるし…」



優はこれを聞いてどう思うんだろ…



暫しの沈黙の後、優は口を開いた



「輝…

ずっと寂しかったんだね…


でも、もう大丈夫

私もクーもいるから…

輝はもう一人じゃない…一人にさせない」


そう言って優しくぎゅっと手を握ってくれる

優の温もりが伝わるのが分かった

「優…」


「私は輝を信じてる…」


優だって今まで色々あったはずなのに…



「だからこの手は離さない！





…どんな事があっても輝と…一緒に…乗り越えるよ…」


声が小さくなっていったと思ったら眠りに落ちたようだ



この手は離さない、か


優…ありがとう

最後の使い魔→←優と輝とクーの休日 ドキドキお泊まり会！お泊まり編part2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す