Fateプリキュア！

最期の闘い ページ2

〜？視点〜
建物は崩れ、ところどころに火が立ち上っている 足下には瓦礫などがたくさんあり地面には亀裂が入っている
空は暗く辺りに人なんていない

そんな荒廃した街に私達はいた

1人の少女は絶望して泣き崩れ、私はその様子を黙って見ていることしかできなかった


「ごめん…
こんなことになるならプリキュアなんかならなきゃ良かった…」



そう言った親友はすでに心身共にボロボロで戦える様子ではない
泣き崩れているんだから当たり前、か

私のこのプリキュアのコスチュームもさっきまで戦っていたせいで炎で焦げていたり破れているが、まだ戦える…



…むしろ私が行かないと…



あいつらを倒さないとね…



「それじゃあ行ってくるね…


ここで待ってて…すぐ戻ってくるから」


そう言うと私は力のない笑顔を彼女に向けた



(彼女にはいつもの笑顔に見えただろうか…)





涙を拭き彼女も同じく、私に笑顔を向け



“いってらっしゃい”


私にとっては聞くのは最期であろう言葉を言った

「…うん…


ごめんね…




今までありがとう…」





そしてゆっくりと前を向くと腰についた羽を広げ敵に向かって行った


…最期の闘いに…






私の頬には一粒の涙が優しくつたっていた

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