第二話 平和な闘争 前編 ページ4
冬木市にあるとある家、グレン・マッケンジーとその妻、マーサの二人暮らしである。現在、息子家族とは疎遠になっていて、客人が夜間に訪れる事は少ない。そんなマッケンジー家の夕食に暖かい笑いが満ちる
「ごめんね、飛行機が取れなくてこんな時間になっちゃった上にご飯まで作ってもらっちゃって」
白米に焼き魚、味噌汁と純日本な食卓に着くのはサーヴァント、ライダー。現段階では誰も知る由もないが、紛れもなく最強クラスのサーヴァントである
「ありがとう、もう夕食は終わってたのに」
その隣に座るのはマスター、ウェイバー・ベルベット。サーヴァントに比べると無愛想、いやまぁサーヴァントが懐きすぎなんだが
「ご馳走様でした。日本食ってヘルシーで美味しいから好き〜」
と、早くも魚を骨だけにした天宮は手を合わせ、食器を重ねて流しに下げる。身が全く残っていないのを見ると、好きとかではなく日常的に和食を食べているのが伺える
「マリア、ずいぶん早いな。ウェイバーの様にもっと落ち着いて食べたらどうだ」
グレンの言葉に、振り向いて人懐っこい笑顔で対応する
「ごめんなさいおじいちゃん。でも大学生にもなると、勉強にバイトに恋愛に大忙しなの。一秒たりとも無駄にしてられないわ」
その笑顔と楽しげな声に祖父も破顔する。恐ろしく世渡りが上手いこのサーヴァント、一体どのような生前を過ごしたのだろうか
「ほら、ウェイバーも早く食べて。日本を思いっきり楽しむ予定を立てなきゃいけないんだから」
楽しげな言葉と、魅了の呪いにも匹敵する魅力的なウィンク。背を向けて部屋に消えながらそんな事をされては
「なんなんだよ、バカ」
断れないウェイバーなのであった
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すあま(プロフ) - おお！好きです！めっちゃ好きです！台本書きが多い占ツクに小説書きの良作！（あ、気になったんですけど文末でたまに句読点がないのは何故なんでしょうか） (2021年7月28日 10時) (
レス) id: 9db8112d86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神主 | 作者ホームページ：http://minanami2.naho.ayaka.
作成日時：2016年8月23日 22時
