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「………龍也、」



「……ん?」



「……龍也は、嬉しいの?私にこういうことして」




俺の口元が綻んでいるわけを、君は初めて尋ねた。




「…嬉しいよ、

だって、ずっとAのこと好きだったから…」





今更隠す必要なんてない。

むしろようやく堂々と告げることが出来るんだ。




「…Aの初めて、美勇人じゃなくて俺がもらうから」



とにかく目を見て、俺のことだけ考えさせる。




初めての営みに、他の好きな男のことなんて、考える余地を与えたくなかった。




「…っ、龍也……」




俺の願いが通じたのか、君は俺の名前だけを呼び、俺のことだけを心に映した。




「……A、」





たまらなくなって頰を撫でると、


ポタリ、水滴が手に触れた。






「……ごめん、」



我に返りそうになった。






「………いいよ、」




その優しい声に瞳を見つめると、




「……龍也のこと、好きだったから」




「……」





まさか。


そんなはずはなかった。

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kinpuri(プロフ) - 隣のあらんくん見れませんか? (2019年3月14日 17時) (レス) id: 9586bd66cc (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 作者さんの作品がほんとにどれも素敵で、ぜんぶ読ませていただいてます!これからも楽しみにしてます! (2017年11月10日 1時) (レス) id: 0035240be2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:踊れる人大好き芸人 | 作成日時:2017年11月9日 0時

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