Family〜守るべきもの〜＠リクエスト受付停止中

いつも一緒●sholoveさん＆如雨露さんリクエスト ページ28

〜智side〜

　潤は学校、雅紀は仕事、和も昨日の夜に至急の呼び出しをくらって今日は翔と二人きり。

　ホントに久々だなぁ・・いつぶりだろう。

つい頬が緩んでしまう、最近ゆっくり遊んでやれてなかったしおもちゃでも買ってやろうかな。

平日だからそんなに混んでないだろうし・・人混みが苦手な翔でも大丈夫だろう。

「翔、何が欲しい？」

腕の中の翔がおもちゃ売り場をキョロキョロ・・男の子だけどあんまり車とかには興味がないんだよなぁ・・。

「あっ、ちっで！しゃとにっ＾＾！」

急にテンションがあがった翔の視線を追うと、大好きな双子のリスのぬいぐるみ。

もちろんすでにうちにもあるんだけど、翔が指さしてるのはそれより大きいサイズのやつ。

「リスさんいたね、どっちにする？」

・・別にケチってるわけじゃないよ？ただこのサイズだとちっちゃい翔が抱っこするのは一つが限度。

「ん？ちっで＾＾。」

あ、分かってないわ(笑。

「翔、リスさん大きいからどっちか一つだよ？」

俺が指を一本立てて尋ねると、翔は”なんで？”って顔して首をかしげる。

「・・しゃとに！ちっではにこなの＾＾。」

「うん、ちっでは二個だけど・・おうちにもって帰るのは一個だよ？」

可愛いけどここはやっぱり甘やかしちゃダメだよな・・こんな大きいの２つも買って帰ったら和に怒られそうだし・・。

「・・ちっでいっしょ・・ばいばいないよ・・？」

くりくりの目がみるみるうちに半べそ・・いやでもここで負けてはいけないぞ。

「ばいばいしたらえーんだから・・ずっといっしょ・・。」

その涙でうるうるの目でじーっと見つめられて、絶妙なタイミングで”お願い♪”って言うみたいに首をかしげられちゃったらもうダメ。

「・・そうだな、双子なんだから一緒にいなきゃな。2人とも連れてかえろうな。」

俺が２匹を抱きかかえると買ってもらえることが分かったのかパァっと輝く笑顔にこっちまでにやけてしまう。

「ありがとうございましたー！」

店員さんの爽やかな笑顔とともに、念のため持ってきたベビーカーに乗せられた２匹のリスの大きなぬいぐるみ。

・・兄ちゃん、惨敗です(汗。

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