13:新しい生活を始めましょう ページ15
後のことは、まるで夢みたいで。
わたしを押しのけて間に入った焦凍にいの悲鳴と、呆然とする冷さんの顔を、やけにはっきり覚えている。
それからは、ほぼ原作通り。冷さんは精神病棟に入院。焦凍にいの左側には、あの痛々しい火傷跡が残ってしまった。
そんな中、唯一違うのは
「「お母さん」」
「まあ、2人とも来てくれたのね」
うん。会いに行くよね！！
あ、もちろんお母さんが落ち着いてからにしたよ。
「今日入学式だったからさ、お母さんに見せたくて！」
学ラン…！ 個人的には襟のとこがスコ。あ、そういえば中学生になったよ！ 雑でごめんね！！
「2人とも似合ってるわ」
「ん…」
「焦凍にい〜、もっとなんか喋んなよ。あ、思春期？」
「そんなんじゃねェ」
ふざけてみるけど、わたしも分かってる。焦凍にいが、目の前でわたしに熱湯を浴びせようとしたお母さんを見て、少なからずショックを受けたこと。
(わたしより行くの渋るんだもんなあ)
初めてお見舞い行った時は、やっぱやめようだの、お前だって辛いだろだの、あからさまに渋られた。ま、それは心配してくれてるからだってわかってるけどね。どこまでも優しいぜマイブラザー！
でもわたしは、お母さんを放っておくことが一番怖かったんだよなぁ。
いやだってさ、もしあのまま会わなかったら余計に「私なんかいらない。母親じゃないんだ」って思われそうじゃない？ いやそうじゃなくても麗しのお母様のご尊顔を拝見したい！！
「疲れたでしょう。なにか飲む？」
「牛さんヨーグルト！」
「…俺も」
「はい、はい」
お母さんは、買ってあるわよと嬉しそうに笑う。小説で読んだこの飲み物。実際に飲めるとは…。
「…ふふ」
「「？」」
「2人が来てくれるから、とても楽しいわ」
「ほんと！？」
「ええ。いつもありがとう」
「ううん。だって俺もお母さんと会いたいもん！」
マジマジ。これマジ本音。
「焦凍にいもだよね！」
「俺は…まあ…」
「なんだよー。昨日もお母さんどうしてるかなって気にしてたじゃん〜」
「なっ…A…！」
「ふふっ」
「お母さんっ…！」
顔を赤くするマイブラザー可愛すぎる訴訟。
(あの時は、失敗したけど)
もう間違わない。転生者とかそんな大層なもんじゃなくて、家族として、わたしはここにいるんだ。
「…結局それが、一番幸せなんだよね」
「？ 何か言った？」
「ううん。なんでもないよ、お母さん」
ああ、牛さんヨーグルトが美味しいなあ。
14:悪い子にはお仕置きしましょう→←12:罰を受けましょう
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リン - 夜分失礼します！轟くんと同じ顔でテンション高いって最高見てみたいです^^ 作者さん、更新してください！orz (2020年2月1日 19時) (
レス) id: 655069ec5f (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 夢桜さん» コメントありがとうございます！テンション高いです笑 ブラコンでヤンデレな焦凍さんとか怒られそうですが、よんでもらえたら嬉しいです…！ (2019年9月1日 20時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - テンションたっかいですね！wとても面白いです！ww焦凍君のヤンデレぶりがどんどん増していきそう… (2019年8月21日 21時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 恋雪さん» レス遅くなりました！コメントありがとうございます。予想外にたくさん読んで貰えてて嬉しいです。これからもよろしくお願いします！ (2019年7月16日 0時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
恋雪 - めっちゃ好きです…夢主かわよ…… (2019年7月8日 18時) (レス) id: 7254be4381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2019年2月12日 2時
