星のカービィトリップ小説--第一章--トリップの魔法--

4-7. 水の魔法 ページ33

葵は両手を広げた

「葵！何やってるの！？炎は効かないわ！」

葵はフームに向けて、悪戯っ子のように笑った

「え？」

葵は海のように青く、透き通った魔法陣を出現させた

そして、この部屋にいる全ての人に高らかに言った

「みんな！知ってる？」

「鼻の中に水を入れたらどうなるか？」

「ブン胡椒持ってるでしょ！投げて！」

「よく分かんねぇけど…わかった！えいっ！！」

その瞬間、魔法陣から大量の水が出てきた

そして、水と胡椒が混ざった

ノーズマンはその水を大量に吸い込んでしまった

「ノノ！？」

「作戦成功っ！」

葵はニヤリと笑う

「葵…なるほどね…」

「姉ちゃん、どういうことだよ」

「鼻の中に水を入れたら当然、痛くなるでしょ、そしたら吸い込む事ができなくなる」

「葵はそれを狙っていたんだわ！」

すると、ノーズマンの様子がおかしくなった

「みんな！伏せて！」

葵は指示を出した

その瞬間、ノーズマンが大きなくしゃみをした

葵とカービィは、くしゃみに吹き飛ばされた

葵とカービィは空高く舞い上がる

宝に紛れてドロンがいた、手には指輪がある

「いい…加減…返して！」

「ぽよっ！」

すると、ドロンは指輪を隠した

「へぇ〜…そんな事してもいいの？」

葵は青い魔法陣を掲げた

カービィは吸い込みの体制をとっている

すると怖気づいたドロンは、指輪を渡そうとしている

「…！やった！」

葵は指輪に掴もうとした…

が

「あぃっ！」

「カービィ！あぅっ…！」

葵とカービィは川に入ってしまった

その瞬間、ハート柄の鯉が指輪を食べるのを見た

しかし、川の流れに逆らうことはできなかった

「ﾎﾞｺﾎﾞｺ…ぅ…！」

空気が続かない

葵は水面から顔を出した

「…ごめんなさい」

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