五人の関係 ※スピンオフノベル参照 ページ4
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マル、イヴィ、ジェイ、カルロス、Aの五人はもともと仲が良かったわけではない。今では互いに態度が軟化してはいるものの、マルとイヴィの間には彼女たちの母親がロスト島の支配権を争ったことで深い確執があった。
争いに勝ったマレフィセントはイーヴィル・クイーンを格下に見、イーヴィル・クイーンはマレフィセントを敵視してきた。
島の学校ドラゴン・ホールでマルは初等部の頃からイヴィに陰湿ないじめをしてきたが、これは母親による『イーヴィル・クイーンは格下』という歪んだ教育のせいである。
十六歳を迎えたイヴィはクルエラの屋敷でカルロスと出会う。母親に虐げられ、クローゼットに閉じ込められた彼もまた、マルのいじめのターゲットである一人だった。その日から二人はいじめられっ子同士、仲良くなった。
そしてある日、発明家でもあるカルロスが機械を暴走させ、射出されたレーザーが島のバリアーを貫いて一瞬だけ穴を開けた。そのことでロスト島の隣にある『破滅の島』に移築・封印されていたディアブロの石化が解け、飼い主の元に戻った。
この出来事を、自分の杖を取り戻すチャンスと考えたマレフィセントは娘に取りに行くよう命じた。だが砦にはたくさんの罠が仕掛けられているだけではなく、杖には引き抜いた者を永遠の眠りに落とす呪いがかかっていた。これを知っていたマルはイヴィに杖を抜かせ、彼女を代わりに犠牲にしようと企んだ。
勿論これはマルが異常なのではなく育てた親の教えに問題があり、彼女自身は他の子供たちと同様に『歪んだ教育』の被害者だった。
そこから親の付き合いで幼い頃からつるんでいるジェイ、用心棒のA、発端となった機械を発明したカルロス、捨て駒のイヴィを連れて行くことになったが、互いに協力して罠を乗り越えるうちに仲間意識のようなものが芽生え、五人一緒に行動するようになったのである。とはいえマルとAとジェイ、イヴィとカルロスの関係は今でもどこか非対等的で、『友達』と呼べるものではなかったが。
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闍弥嵩 李(プロフ) - 夢さん» ありがとうございます! 申し訳ないのですが、この作品で完結させたいと思っているので続編の予定は今のところありません……。 (12月8日 10時) (レス) id: 6a8608f031 (このIDを非表示/違反報告)
夢 - こんばんは。ディセンダントがめっちゃ好きでその中でもこの作品が一番好きです!ディセンダント2とかって書けたりしますか?できればお願いします! (12月7日 21時) (レス) @page30 id: b05a1258a4 (このIDを非表示/違反報告)
闍弥嵩 李(プロフ) - ち の ち ゃ ん 。さん» ありがとうございます!めっちゃ嬉しいです! (2022年9月25日 18時) (レス) id: d43cc1ea1d (このIDを非表示/違反報告)
ち の ち ゃ ん 。(プロフ) - うんわ好き。すきむりすき (2022年9月23日 10時) (レス) @page16 id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
闍弥嵩 李(プロフ) - 百華夜さん» ありがとうございます! クールな夢主さん書いてみたかったんです! (2022年9月13日 20時) (レス) id: d43cc1ea1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闍弥嵩 李 | 作成日時:2022年8月17日 16時