求めあった最後には… (ページ8)

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実らないこの思いは消えない　Ⅲ ページ8

snr「ゆりかっ…もっと、愛してやっ…？」

ゆりか「センラくんっ…愛してるよっ…んっ…もっとっ、もっと…」

snr「ふふっ、欲しがりさんやね…ええよっ…すきやで、あいしてる…」

私達は、体を重ねた。何度も、どちらが何回果てようとも。

その行為に、私は満たされて愛されていると感じていた。

どうも、私の気持ちを丸め込まれているような気がした…

何度疑っても、私は彼の優しさにすべて打ち消される。

snr「ゆりかすきやから…すきっ…離れんといてっ…愛してるっ…っ…」

ゆりか「わたしもっ…だよ…センラくんっ…ぁっ…」

甘い言葉に、私のマイナスな考えは流された。

どうせ、嘘なのになぁ…

彼の言葉は冗談と自分に言い聞かせていても、想う気持ちはどんどん大きくなった。

もっと愛されたい。もっと私を見てほしい。

snr「ゆりかそろそろっ…俺、もうっ無理やっ…」

ゆりか「うんっ…いいっよっ…あっん…」

私達の作り物でできた愛は、夜の闇に消えていった。

誰かにバレることもなく、拾われることもなく。

ただ私達の快楽とともに、消えていくの。

終われば、彼はいつも先に寝てしまう。

私は、何故かその時涙を流す。何が悲しいんだろう。何が辛いんだろう。

わからないまま、ひとり私は泣いていた。