分断03 ページ41
「ロックロック！」
「リーダーぶるない！ この窮地！ 元はと言えばあんたの失態だ！！」
ナイトアイに悪態をつきつつも、『
「また来るぞ！」
正面から迫り来る壁を、出久がシュートスタイルで破壊していく。迫る圧壁を一箇所に集中させ、そこを掘り進める。今はそれしか策がない。
「まるで愚鈍な土竜だな」
「愚鈍上等です！」
警察が呟いた言葉にそう返し、Aも壁を殴りつけ破壊。切替を渋っている場合ではなかった。
「イレイザー！」
「わかってる！」
相澤が本体を見れば止められる。それまでは、なんとしても持ちこたえなければ。
「このままじゃジリ貧だぞ！ 追い詰められる一方だ！」
「一方では……ないと思いますよ！！」
バギャンッ、と分厚いコンクリートの壁をぶち抜きながら、Aが叫んだ。
「こんなことができるなら、最初からやれば良い。でもやんなかったのは、きっとリスクが大きすぎるから！」
「そうか……！ 今ここで、このカードを切ってきたってことは……！」
「個性のブースト…もう少しで切れるってことじゃないですかね！？」
(耐久戦……！ 苦手分野だけど、ここで勝てれば……！)
次に迫る壁に、Aが再び拳を構えた、その時だった。
━━━━━━━━━━━━ズズっ………
「え……！？」
ぶわりと一気に、空間が開けた。
(ブースト切れ…？ でも、こんな空間を作る必要は……)
「デク！ トロイメライ！」
「きゃっ！？」
相澤の声とともに、体が引っ張られる感覚。次の瞬間、轟音。先程までいたところに突き立てられたのは、またもコンクリートの壁だった。
「す、すみませんイレイザーヘッド……」
「気にするな。それより……」
「分断……！？」
出久の言うとおり、部隊はバラバラにされてしまった。圧殺できないと踏んで手を変えてきたのだろうか。だが、壁の向こうからは皆の声が聞こえる。さほど分厚くないのだろう。
(さっきと比べて、時間稼ぎにしてもお粗末すぎる……)
一体、何を考えているのか。
「……？」
そして、違和感。
「ロックロック……？」
「「！」」
相澤と出久も、気づいたのだろう。はっとして、彼がいるはずの方の壁に目をやる。
真っ先に悪態でもつきそうなあの声が、ないのだ。
「ロックロック！ いたら返事を！！」
返る声は………聞こえなかった。
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SangriA(プロフ) - KAREN(´･ω･｀)さん» コメありがとうございます！面白いって言ってもらえてすごく嬉しいです！そして長いのに一気読みお疲れ様です…！これからもよろしくお願いします！ (2018年11月12日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
KAREN(´･ω･｀)(プロフ) - 今日最初から一気読みしました！めちゃくちゃこの作品面白いですね！途中ニヤニヤしちゃう時があって（笑）これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2018年11月11日 23時) (レス) id: deeddcab94 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - まなまなさん» コメありがとうございます！長いのに一気……ありがとうございます！更新頑張ります。栄養士もよろしくお願いしますー♪ (2018年11月5日 21時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
まなまな - 一気に読んでしまいました！更新大変かもしれませんが、頑張ってください(*^^*)轟くんの栄養士の方も楽しみにしてますd(^_^o) (2018年11月5日 16時) (レス) id: 554649d889 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 亜純さん» コメありがとうございます！すごく嬉しいです…！更新がんばるのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年11月4日 18時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月31日 23時
