救出開始02 ページ34
「大丈夫ですか！？」
「だい、じょうぶだ……！ ありがとう、キミは、早く向こうへ……！」
「っ……はい！」
怪我の手当をしたいところだが、今は八斎會を押さえることが最優先だ。振り返れば、先程門を拳一つでぶち破った男が、もう一発を放とうとしているところだった。
「離れて！！」
リューキュウの鋭い一声。警察を守るように立ちはだかる彼女に、男は容赦なく拳を振り上げる━━━━━━━━━━━━━━！
「…………！」
……が、その拳は、リューキュウの手により、難なく受け止められていた。いや、手というより、前足か。
「とりあえず、ここに人員割くのは違うでしょう」
(あれが『ドラグーンヒーロー』……！)
現れた、巨大化な竜。鋭い爪に、がぱりと開いた口に並ぶ牙。背中には、大きな双翼。
ドラゴンに変身したリューキュウは、落ち着き払った声で言った。
「彼はリューキュウ事務所で対処します。皆は引き続き仕事を」
「ようわからんもう入っていけいけ！！」
ファットガムの声に、ヒーローや警察が一気に雪崩込む。
その刹那、Aは振り返り、リューキュウについているお茶子と梅雨に叫ぶ。
「お茶子ちゃん、梅雨ちゃん！ 気をつけてね！」
「Aちゃんたちも気をつけて！」
「無理したらあかんからね！」
「おう！ 頑張ろうな！」
「また後で！」
そこからは勢いのままに。なだれ込んだそこに広がる日本庭園には、既に八斎會の構成員たちが臨戦態勢に入っていた。
「おォい何じゃてめェら！」
「勝手に上がり込んでんじゃねー！！」
ドスのきいた声と共に、ずいと前に出る構成員。捜索令状が出ていると警察が叫ぶも、なんの躊躇もなく攻撃を仕掛けてくる。
「邪魔！！」
攻撃をなぎ払い、構成員を縛り上げる。拘束した彼らは庭に転がしておいた。あとは警察が対処するだろう。今は三下を相手している暇はない。目的は、ただ一つ。
(エリちゃん……！)
「まっすぐ最短で、目的まで！！」
扉を蹴破るファットガムに続く。まるでらこちらが来ることもわかっていたかのように、臨戦態勢の構成員たちが真っ向から向かってくる。
「こんな、全員で時間稼ぎなんて……！」
「どこかから情報が漏れてたのだろうか……いやに一丸となってる気が……」
A、天喰の言葉に、しかし大人達の反応は違ったものだった。
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SangriA(プロフ) - KAREN(´･ω･｀)さん» コメありがとうございます！面白いって言ってもらえてすごく嬉しいです！そして長いのに一気読みお疲れ様です…！これからもよろしくお願いします！ (2018年11月12日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
KAREN(´･ω･｀)(プロフ) - 今日最初から一気読みしました！めちゃくちゃこの作品面白いですね！途中ニヤニヤしちゃう時があって（笑）これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2018年11月11日 23時) (レス) id: deeddcab94 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - まなまなさん» コメありがとうございます！長いのに一気……ありがとうございます！更新頑張ります。栄養士もよろしくお願いしますー♪ (2018年11月5日 21時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
まなまな - 一気に読んでしまいました！更新大変かもしれませんが、頑張ってください(*^^*)轟くんの栄養士の方も楽しみにしてますd(^_^o) (2018年11月5日 16時) (レス) id: 554649d889 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 亜純さん» コメありがとうございます！すごく嬉しいです…！更新がんばるのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年11月4日 18時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月31日 23時
