トップ03 ページ30
「なんか、変な人たちだね……」
「……だな。あまり、トップとかそんな感じはしねえが……」
Aと同じく、焦凍も釈然としないらしい。
そんな微妙な空気の中、ツカミを大失敗した少年は、何やら考えついたように笑みを浮かべた。
「1年から仮免取得……だよね。フム。今年の1年生ってすごく……元気があるよね……」
「……？」
「そうだねェ…何やらスベリ倒してしまったようだし……」
そして彼は、元気よく拳を突き上げてこう言った。
「君たちまとめて、俺と戦ってみようよ！！」
「えっ……！？」
(『まとめて』？)
それはつまり、1対20ということだろうか。
「俺達の『経験』をその身で経験した方が合理的でしょう！？ どうでしょうねイレイザーヘッド！」
いくら上級生で、雄英のトップといえど、そんなことは無謀ではないか。
しかし、相澤の応えは。
「………好きにしな」
「！？」
そんな、一言だけだった。
そして、体育館γ。
「あの……マジすか」
「マジだよね！」
ぐっぐっとストレッチをする彼に瀬呂が尋ねるが、返ってくるのは明るい返事。
「ミリオ……やめた方がいい」
壁に向かいながらそう止めるのは、天喰だ。
「皆が皆上昇志向に満ち満ちているわけじゃない。立ち直れなくなる子が出ては行けない」
「！」
それは、つまり
「あ、聞いて知ってる。昔挫折しちゃってヒーロー諦めちゃって問題起こした子がいたんだよ知ってた！？ 大変だよねえ通形。ちゃんと考えないと辛いよ。これは辛いよー」
彼らは、Aたちが、この少年、通形ミリオには到底及ばないと……そして、その力の差を目の当たりにすることで心が折れるのではと言っているのだ。
━━━━━━━━━━━━━━甘く見られている。
そう感じたのは、Aだけではないらしい。
「待ってください……。我々はハンデありとはいえプロとも戦っている」
常闇の言葉に、切島も続く。
「そして敵との戦いも経験しています！ そんな心配される程、俺らザコに見えますか……？」
通形の、答えは。
「うん。いつどっから来てもいいよね」
「……！」
ざわりと。
身体中が、ざわついた気がした。
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SangriA(プロフ) - あいうえお。さん» お久しぶりでございます！いつの間にか7です……！9月に書き始めたシリーズなのにおかしいな……。これからも更新がんばりますのでよろしくお願いします！ (2018年10月26日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお。 - 久しぶりのコメント、いつのまにかもう7。更新が進む進む。低下する私の語彙力。←←更新頑張ってください！(唐突←← (2018年10月25日 23時) (レス) id: a39bf4407f (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» そう言ってもらえてありがたやですー( ´ ▽ ` )更新がんばりますねー (2018年10月20日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - SangriAさん» 試験面白い！忙しい中レスありがとうございます！頑張ってください！ (2018年10月18日 23時) (レス) id: d204d91f16 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！まだまだ更新がんばるので楽しんでくれたら嬉しいです！ (2018年10月18日 19時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月17日 21時
