何をしてんだよ01 ページ10
「敵……！？」
新たに炎が上がったのは、よりにもよって救護所の方角だった。
「ここの救助もまだだけど、あっちを見て見ぬフリはできないわね……」
「……俺が行く。蛙吹たちは救助を続けてくれ」
「わかったわ。……轟ちゃん」
「？」
「自分を見失わないように。冷静にね」
「……？ ああ、わかってる」
走っていく焦凍の背中を見送りながら、梅雨は少し心配そうに大きな目を瞬かせた。
(…………わかってないわ)
控室で2人がイナサと何か険悪な雰囲気になっていたのは、梅雨も見ていた。珍しく怒りを顕にしていたのはAだったが、動揺していたのは、恐らく焦凍だ。
(本人は自覚してないみたいだけど……)
僅かに集中力を欠いていた。
(Aちゃんも……あそこに向かっているかしら)
Aとなら、もしかしたら調子を取り戻せるかもしれない。どうかそうでありますようにと願い、梅雨は救助に戻って行った。
「くっ……！」
その襲撃に、Aの顔は険しい。ちょうど救護所近くでもうもうと煙が上がっていた。今すぐにでも応援に行きたいが、そうもいかない。
「語部さん、君は戦闘力が高いから応援にいくべきでは……」
「っ……駄目です。傷病者が多すぎます！ 一人でもかけたら間に合わない……！」
今の状況では、ここを離れられない。他の受験者が制圧することを期待するしかない。
(焦凍……)
ちらりと、彼の姿が頭をよぎる。きっと彼も頑張っている。全力でこの苦難に立ち向かっているはずだ。
(………っ)
なのに、何故だろう。ひどく胸騒ぎがするのだ。
(大丈夫だよね……？ 焦凍……)
嫌な予感ほどよくあたる……。だが、気のせいであって欲しい。
(とにかく、早く応援に行けるように……！)
まずはここを。今できることを、するしかない。
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SangriA(プロフ) - あいうえお。さん» お久しぶりでございます！いつの間にか7です……！9月に書き始めたシリーズなのにおかしいな……。これからも更新がんばりますのでよろしくお願いします！ (2018年10月26日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお。 - 久しぶりのコメント、いつのまにかもう7。更新が進む進む。低下する私の語彙力。←←更新頑張ってください！(唐突←← (2018年10月25日 23時) (レス) id: a39bf4407f (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» そう言ってもらえてありがたやですー( ´ ▽ ` )更新がんばりますねー (2018年10月20日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - SangriAさん» 試験面白い！忙しい中レスありがとうございます！頑張ってください！ (2018年10月18日 23時) (レス) id: d204d91f16 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！まだまだ更新がんばるので楽しんでくれたら嬉しいです！ (2018年10月18日 19時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月17日 21時
