努力03 ページ37
「俺はインターンで得た経験を力に変えてトップを掴んだ！ ので！ 恐くてもやるべきだと思うよ1年生！！」
力強く拳を握る通形のその姿に。
Aだけじゃなく、クラス全員が感銘を受け、その話に聞き入っていた。
「すごい……」
単に強い人ではない。寧ろ、その対極にいる人なのかもしれない。たゆまぬ努力。月並みな言葉だが、通形はそれを体現していた。
「そろそろ戻ろう」
相澤の言葉に、皆が一斉に頭を下げる。
「「「「「ありがとうございました！！」」」」」
(わたしも、通形先輩みたく学べたら……)
今よりずっと、強くなれるだろうか。
「A」
「あ、焦凍。ねえ、なんで参加しなかったの？」
焦凍はずっと相澤の隣で成り行きを見ているばかりだった。彼こそ、トップに興味がないわけはないだろうに。
「俺は仮免取ってねえから」
(丸くなっちゃって……！)
しかも変に真面目だ。可愛い。
「それより大丈夫か。腹」
「あー……糸で防御してたけど、重いねえ」
勿論オールマイトほどではないが、ずん、と腹に響くそれは、直撃していたら皆と同じように一発で沈められていただろう。
「でも、皆よりはだいじょぶだよ」
「……そうだな」
殴られた鳩尾をさすり、いささか顔を青くしている面々を見て焦凍は頷いた。
「語部さんっ！！」
「うわっ！？」
そんな中、元気に飛び出てきたのは出久である。
「さっきの力は何！？ なんか語部さんが僕になってたんだけど、あれも『フェアリーテール』の1つだよね！？」
「ああ、あれ……」
出久のキラキラした目に苦笑する。相変わらずオタクだ。
「『アーサー王物語』のランスロットだよ」
「ランスロット……って、円卓の騎士の？」
「そうそう。他の騎士の身代わりになる話が多いんだ。まあ、最後は円卓の騎士分裂の原因を作っちゃったりするんだけど」
「そうなんだ……！ ほんと、語部さんの個性は分析しがいがあるよ！」
「分析されてるんだ…わたし……」
はは、と苦笑するAは置き去りに。早くノートに書かなきゃ！ と出久は走っていってしまった。
「………A」
「？」
「俺もお前を分析してえんだが」
「……個性の話だよね？」
「……………………………………………ああ」
「その手の動き、止めてから言ってね？」
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SangriA(プロフ) - あいうえお。さん» お久しぶりでございます！いつの間にか7です……！9月に書き始めたシリーズなのにおかしいな……。これからも更新がんばりますのでよろしくお願いします！ (2018年10月26日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお。 - 久しぶりのコメント、いつのまにかもう7。更新が進む進む。低下する私の語彙力。←←更新頑張ってください！(唐突←← (2018年10月25日 23時) (レス) id: a39bf4407f (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» そう言ってもらえてありがたやですー( ´ ▽ ` )更新がんばりますねー (2018年10月20日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - SangriAさん» 試験面白い！忙しい中レスありがとうございます！頑張ってください！ (2018年10月18日 23時) (レス) id: d204d91f16 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！まだまだ更新がんばるので楽しんでくれたら嬉しいです！ (2018年10月18日 19時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月17日 21時
