努力01 ページ35
「ギリギリち んちん見えないように努めたけど！！ すみませんね女性陣！！」
無事服を着終わった通形が笑う。確かに見えなかった。ある意味すごい技術だ。
「俺の『個性』強かった？」
あっけらかんと言う通形に、勿論だとクラス全員が頷く。個性が『透明』の透に至っては、「ずるいや私の事考えて！」と憤慨していた。
「あはは。でもまあ、当たり前だけど無敵ってわけじゃないよね。その辺はメルヘン少女が暴いてくれちゃったわけだけど」
「そのメルヘン少女ってやめてくれませんか……。それと、全部わかったわけじゃないです。結局、先輩の個性は『すり抜け』なんですか？」
「私知ってるよ個性！ ねえねえ言っていい？ 言っていい！？」
嬉しそうに手をあげるのは波動だ。
「あのね、トーカ！！」
「波動さん、今はミリオの時間だ」
天喰が壁に向かい合ったまま呟く。ずっとその体勢だが、彼は周りの状況をわかっているのだろうかとAは思う。
そんな天喰とは対照的に、通形は笑いながら説明する。
「そう！ 『透過』なんだよね！ 君たちがワープというあの移動は推察された通りその応用さ！」
「ワープの原理は……？」
「大方メルヘン少女の予想通りだね。全身個性発動すると、俺の体はありとあらゆるものをすり抜ける！ あらゆる！ すなわち地面もさ！！」
通形の言葉に、お茶子がはっとする。
「あ！ じゃあAちゃんが言ってた『地面に落ちてる』ってあれ……言葉通りの意味だったん！？」
「そう！ 地中に落ちる！！ そして落下中に個性を解除すると不思議なことが起きる。質量のあるモノが重なり合うことは出来ないらしく……弾かれてしまうんだよね」
「つまり、瞬時に地上に弾き出されていた？」
Aの言葉に、通形は大きく頷く。
「ああ。体の向きやポーズで角度を調整して、弾かれ先を狙うことができるんだよね！」
「ゲームのバグみたい」
三奈の例えに、通形は「イーエテミョー！！」と吹き出した。
「攻撃は全てスカせて自由に瞬時に動けるのね……やっぱりとっても強い個性」
梅雨の考えには皆も同意だった。彼自身は無敵ではないと言うが、限りなくそれに近いと言える。
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SangriA(プロフ) - あいうえお。さん» お久しぶりでございます！いつの間にか7です……！9月に書き始めたシリーズなのにおかしいな……。これからも更新がんばりますのでよろしくお願いします！ (2018年10月26日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお。 - 久しぶりのコメント、いつのまにかもう7。更新が進む進む。低下する私の語彙力。←←更新頑張ってください！(唐突←← (2018年10月25日 23時) (レス) id: a39bf4407f (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» そう言ってもらえてありがたやですー( ´ ▽ ` )更新がんばりますねー (2018年10月20日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - SangriAさん» 試験面白い！忙しい中レスありがとうございます！頑張ってください！ (2018年10月18日 23時) (レス) id: d204d91f16 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！まだまだ更新がんばるので楽しんでくれたら嬉しいです！ (2018年10月18日 19時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月17日 21時
