無敵03 ページ33
出久も通形の現れる場所を予測していたらしい。彼が現れた瞬間に後ろ蹴りを放つ。しかしそれすらも通形はすり抜けて回避。出久の鳩尾へ、右の拳を……
(実体化した……ここ！！)
「おっ！？」
突如拳を捉えた『女郎蜘蛛』の糸に、通形が目を見張る。その目がAを見て、ふっと笑った。
「やるじゃんね！」
(まだ、余裕……！)
それはそうだ。出久への一撃は阻止できたものの、捕えられたわけではない。通形はやはりすぐさま糸をすり抜け、またも姿を隠す。Aは叫んだ。
「先輩は消えたんじゃない。『地面に落ちた』んだ！」
「落ちた……ってなんなん！？」
「先輩の個性がすり抜けだとして、もしも地面もすり抜けることができるなら……！」
「！ そうか！ やっぱり直接ワープしてるわけじゃないんだ！」
出久が合点がいったとばかりに頷く。通形の個性はすり抜けでおおよそ確定だ。姿が消える原理……地面さえすり抜ける、それは理解できた。ただ、現れる方の原理は不明だ。それに、すり抜けている間の状態も。
「地面に潜っている間もこっちの動きを知ることが出来るかわからない……けど」
「もし出来ないとしたら……！」
「みんな、立ち止まらないでっ……」
「わかっちゃった感じかな！？」
「！ 飯田くん！！」
「！？ がっ……！！」
背後から現れた通形の一撃を受け、天哉が沈む。彼だけではない。お茶子や透、切島に砂糖、尾白、口田も、次々と倒されていく。
「みんな……！」
「そんな、一瞬で……！」
出久と背中合わせに立つ。通形は再び地面に潜っている。
「いずっくん」
「へ？」
「思いっきり飛んで。上見なきゃ、わからないくらいに」
「な、なに……」
「早く！！」
「わ、わかった！！」
出久が思い切り高く飛ぶ。その一瞬後、現れる通形の目の前
「さあ問題児！ いくぞ！」
━━━━━━━『出久』が、いた。
「ワープはバレちゃったみたいだけど、俺の速さについてこれなきゃ意味ないんだよね！」
通形の鋭い拳が、『出久』の鳩尾を捉えた━━━━━━━━━━━━━！
「ぐっ……！」
「！？」
『出久』がゆらりとブレた。そして
「メルヘン少女！？」
「その呼び方は……ちょっと……！」
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SangriA(プロフ) - あいうえお。さん» お久しぶりでございます！いつの間にか7です……！9月に書き始めたシリーズなのにおかしいな……。これからも更新がんばりますのでよろしくお願いします！ (2018年10月26日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお。 - 久しぶりのコメント、いつのまにかもう7。更新が進む進む。低下する私の語彙力。←←更新頑張ってください！(唐突←← (2018年10月25日 23時) (レス) id: a39bf4407f (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» そう言ってもらえてありがたやですー( ´ ▽ ` )更新がんばりますねー (2018年10月20日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - SangriAさん» 試験面白い！忙しい中レスありがとうございます！頑張ってください！ (2018年10月18日 23時) (レス) id: d204d91f16 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！まだまだ更新がんばるので楽しんでくれたら嬉しいです！ (2018年10月18日 19時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月17日 21時
