告解02 ページ24
「……だからね、君も、もしかしたら同じだったのかもしれないと思い当たったんだ」
「そ、んな」
上手く言葉が出ない。それは、肯定しているようなもので。
オールマイトは申し訳なさそうに眉を下げて笑った。あの何者をも救う、力強い笑顔ではなかった。
(……そんな顔を、して欲しいわけじゃない)
どうして謝りたい人に、申し訳なさそうな顔をさせなければならないのか。
「君を解放してあげなければいけないと思った。君が、まっすぐに、理想の君に向かって歩けるように」
「っ…………」
(なんで貴方が、頭を下げるの)
「すまない。語部少女……。君にとても苦しい思いをさせてしまった。私がもっと早く、君の傷をわかってあげられれば………」
「………て、ください」
「……？」
「やめてっ、ください……！」
ぼろりと、涙が溢れて頬を伝った。
「わたしはっ……わたしはあなたにっ、こんなこと、してほしいわけじゃっ……！」
堰を切ったように、涙も言葉も溢れ出す。それは本人を前に、言いたくても言えなかった言葉。
「何でそんな顔で笑うんですか！ 何で貴方が謝るんですか！ 何で貴方が頭を下げているんですか！ 何で、なんでっ、どうして……！」
腹の奥が、冷たくて、熱い。
「どうしてわたしはっ……あなたを、終わらせたのっ………」
「語部少女……これは、君のせいじゃない」
「そんな言葉欲しくない！！」
がたんと音を立てて、椅子が倒れた。思わず立ち上がったAが肩を上下させながら息をする。その横で、焦凍は黙ってAの手を握った。
「っ………」
ひくりと喉が鳴る。ここで泣くのは駄目だ。それは卑怯だ。感情をぶつける、ただの癇癪になってしまう。
「わたしはっ……わたしはっ……」
ただ、ただ、ひたすらに。
「貴方の赦しが………それだけが、欲しい……」
しんと、一時空間が静まり返った。
「…………A」
焦凍が椅子を立てて、座るように促す。深呼吸をしてそれに従い、すとんと腰をおろした。
「………………オールマイト」
静かに口を開いたのは、焦凍だった。
「Aを、赦すと言ってください」
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SangriA(プロフ) - あいうえお。さん» お久しぶりでございます！いつの間にか7です……！9月に書き始めたシリーズなのにおかしいな……。これからも更新がんばりますのでよろしくお願いします！ (2018年10月26日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお。 - 久しぶりのコメント、いつのまにかもう7。更新が進む進む。低下する私の語彙力。←←更新頑張ってください！(唐突←← (2018年10月25日 23時) (レス) id: a39bf4407f (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» そう言ってもらえてありがたやですー( ´ ▽ ` )更新がんばりますねー (2018年10月20日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - SangriAさん» 試験面白い！忙しい中レスありがとうございます！頑張ってください！ (2018年10月18日 23時) (レス) id: d204d91f16 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！まだまだ更新がんばるので楽しんでくれたら嬉しいです！ (2018年10月18日 19時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月17日 21時
