代償と、これから03 ページ16
手はあるのかと問う……いや、ないだろう？ と見下ろす、その声に。
「次は……」
「僕たちです！！」
「！？」
ギュルンっ、と『女郎蜘蛛』の糸がギャングオルカを捉える。そこに出久が踊りかかり、そして、その顔面に蹴りを━━━━━━━━━━━
ビ━━━━━━━━━━━━！！！
「！！」
『配置された全てのHUCが危険区域より救助されました。まことに勝手ではございますが、これにて仮免試験全行程━━━━終了となりす！！』
「終わった…………？」
『集計の後、この場で合否の発表を行います。怪我をされた方は医務室へ……他の方々は着替えて、しばし待機でお願いします』
「…………」
ぺたんとその場に座り込む。体力はまだあったが、とてつもなく疲れた気がした。
「っ、そうだ。焦凍っ……」
立ち上がって焦凍のもとへ。彼もまた座り込んで、俯いていた。
「焦凍、大丈夫っ？」
「………」
「焦凍………？」
「……すまねえ。A」
「……？」
「俺は、多分………………」
「えっ………………………………？」
『皆さん、長いことおつかれ様でした。これより発表を行いますが、その前に一言……』
「…………」
『俺は、多分…………駄目だ』
Aは事の顛末を、焦凍から聞いた。何故イナサがあんな態度をとったのかも。
『採点方式についてです。我々ヒーロー公安委員会とHUCの皆さんによる二重の減点方式であなた方を見させてもらいました』
(やっぱり、か……)
純粋な減点方式。加点……つまり、挽回は望めない。その場の行動一つ一つがどれだけ間違いがなかったか。この試験の要は、その一点につきる。
ならば協力すべき場で、それをできなかった焦凍は━━━━━━……
(まだっ……まだわかんない！)
『とりあえず、合格点の方は五十音順で名前が載っています。今の言葉を踏まえた上でご覧下さい……』
モニターに映し出される名前の羅列。
(語部、は)
【語部A】
「━━━━━━━━━━！」
あった。そして…………
【常闇踏陰】
【内藤膨集】
︙
︙
︙
「っ………………！！」
轟の文字は……なかった。
「…………A」
「しょう、と」
「悪ィ。でも、自業自得なんだ」
「そんなっ」
「轟！！」
「！」
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SangriA(プロフ) - あいうえお。さん» お久しぶりでございます！いつの間にか7です……！9月に書き始めたシリーズなのにおかしいな……。これからも更新がんばりますのでよろしくお願いします！ (2018年10月26日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお。 - 久しぶりのコメント、いつのまにかもう7。更新が進む進む。低下する私の語彙力。←←更新頑張ってください！(唐突←← (2018年10月25日 23時) (レス) id: a39bf4407f (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» そう言ってもらえてありがたやですー( ´ ▽ ` )更新がんばりますねー (2018年10月20日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - SangriAさん» 試験面白い！忙しい中レスありがとうございます！頑張ってください！ (2018年10月18日 23時) (レス) id: d204d91f16 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！まだまだ更新がんばるので楽しんでくれたら嬉しいです！ (2018年10月18日 19時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月17日 21時
