編め必殺技04 ページ37
「あの、コスチュームの耐熱性を上げたくて……あと、指を保護するようなグローブみたいのがほしいなと」
そう言いながらコスチューム説明書を取り出すと、発目が「ハイハイ！」と一瞬にしてかっさらってしまった。物凄いスピードで文字を追っている。
パワーローダーはそんな彼女にため息をつきつつ、Aに向き直る。
「耐熱性か……。そりゃ、多分コスチューム全体の改良になるから申請が必要だな。まあ部分的なものならすぐにでもここで作れるから、とりあえずパーツ単位で試せるものを試していくか」
「はいっ。お願いしま………ひゃっ！？」
ひたり、と腰あたりに伸びてきた手に、思わず変な声がもれる。
「な、なにっ……」
「フフフ。体に触れているんですよ」
「そ、それはわかるけどっ、んっ……ゃうっ……」
「はいはい……なるほど。あれだけの個性を使っている割に細めですね……」
「んっ、ぁ、ちょ、そんなとこまで、ぇっ……」
「あ、でも胸囲は着痩せするタイプですか。サイズ調整はしっかりしないと体に合わなそうですね……」
「は、はつめさ、も、やぁっ……ぁっ……！」
「……………」
「轟、ガン見しすぎだぞ」
「……パワーローダー先生、俺なんで今スマホ持ってないんですか」
「血迷うなよヒーロー志望」
「録画出来るアイテムとかありませんか」
「聞けよ」
「フフフ！ わかりましたよ！」
「わ、わたしは何か失った気がする……！」
キラキラと目を輝かせる発目に対し、Aは両手で顔を覆って嘆いていた。思わぬはずかしめを受けるハメになった。
「パワーローダー先生！ コスチューム、私の案が良ければ採用してくれますよね！？」
「良ければな」
「よ、よろしくお願いシマス……」
一瞬にして、どっと疲れた。
「………可愛かった」
「！？」
「今度は俺が………」
「！！？」
「教師の前で不純異性 交遊宣言するなよ、轟」
「不純じゃないです。純粋な気持ちです」
「…………語部、轟ってこんなキャラなのか」
「最近酷くなってます……」
(……元から予兆はあったのか)
パワーローダーはとりあえず、頑張れよ、と生あたたかいエールをAに送った。
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SangriA(プロフ) - yu-kariさん» コメありがとうございます！嬉しいです(>ω<)これからもよろしくお願いします！ (2018年10月7日 19時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
yu-kari - とても面白いです！続き待っときます！ (2018年10月7日 15時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 胡桃 りんごさん» コメありがとうございます！こちらこそ、読んでくれてありがとうございます。これからも更新していくのでよろしくお願いします！ (2018年10月6日 23時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 りんご(プロフ) - 続編おめでとうございます いつも更新ありがとうございます (2018年10月6日 23時) (レス) id: c748bcabcd (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - mayumiさん» 展開についてはネタバレになるのでお話できません。ご了承ください。 (2018年10月6日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月6日 21時
