編め必殺技03 ページ36
「サポート科の工房は……と」
「A」
「あ、焦凍。もしかして焦凍もコスチューム改良？」
「ああ」
後ろからやってきた焦凍と、目的地が同じならばと連れ立って歩く。いつもサラサラの髪がところどころ跳ねているのを見て、Aは笑った。
「髪ボサボサじゃん。ちょっと止まって」
「ん」
手櫛だが、何もしないよりマシだろう。サポート科の教師であるパワーローダーはあまりそういうところは気にしなさそうだが、整えていた方が良いに決まっている。
「よし。いいよ」
「ありがとな」
「うん。……あ、あそこだね」
「すげえ音だな……」
工房からは絶え間なく続く機械音。それがダイレクトに廊下に響いていた。それもそのはず。何故か、そこにあったであろうはずの扉が、ない。
「………扉、壊れちゃったのかな」
「何したらこんなんになるんだ……」
焦凍も珍しく唸る。扉がついていたはずのそこは、まるで爆発か何かでねじ切られたようになっていた。
「と、とにかく……えと、すみませー「貴女もコスチューム改良ですか！？」ンっ！！？」
一瞬にして目の前に現れた少女に、思わず後ずさる。顔を煤で真っ黒にした少女は、どこか見覚えのある顔だ。
「………あ！ 体育祭のときの……！」
確か天哉との試合でジャパ○ットをやっていた……
「発目さん！」
「ハイ！ えっと貴女は……確か語部さんですね！」
「なんだ？ 発目が名前を覚えてるなんて珍しいじゃないか」
奥から出てきたのは、小柄な体躯のパワーローダーだ。
「語部さんからベイビーたちの着想を得まして！ とても有益だったので覚えてます！」
(有益……)
「そしてお隣の人は……ごめんなさいわかりません！！」
あまり悪いとは思っていなさそうだ。
「……轟焦凍」
「そうですか！！ それで、お二人さんはコスチュームの改良で！？」
「は、はいまぁ……」
(テンションたか……)
何が楽しいのかわからないが、発目はウキウキと上機嫌だ。歓迎されているならそれに越したことはないが、高すぎるテンションはある種の圧である。
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SangriA(プロフ) - yu-kariさん» コメありがとうございます！嬉しいです(>ω<)これからもよろしくお願いします！ (2018年10月7日 19時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
yu-kari - とても面白いです！続き待っときます！ (2018年10月7日 15時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 胡桃 りんごさん» コメありがとうございます！こちらこそ、読んでくれてありがとうございます。これからも更新していくのでよろしくお願いします！ (2018年10月6日 23時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 りんご(プロフ) - 続編おめでとうございます いつも更新ありがとうございます (2018年10月6日 23時) (レス) id: c748bcabcd (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - mayumiさん» 展開についてはネタバレになるのでお話できません。ご了承ください。 (2018年10月6日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月6日 21時
