部屋王決定戦03 ページ23
「釈然としねえ」
そう切り出したのは上鳴だった。
「ああ……奇遇だね。俺もしないんだ。釈然……」
「そうだな」
「僕も☆」
尾白、常闇、青山が同意する。皆、自分の部屋の評価が不本意だった者達だ。
そんな中、評価すらされていない峰田がズイと前に出て言った。
「男子だけが言われっぱなしってのは変だよなァ？ 『大会』っつったよな？ なら当然！ 女子の部屋も見て決めるべきじゃねえのか？」
「えっ」
ぎくりとAが肩を揺らす。
「……どうした」
「う、ううん。いや、なんか流れがまずいっていうか…」
「誰がクラス一のインテリアセンスの持ち主か、全員で決めるべきじゃねえのかあ！！？」
「マジか……」
いやしかし、その意見が出るのももっともかもしれない。Aも焦凍の部屋が見たいからという下世話な動機から賛成した手前、強く反対できなかった。ここは、誰かが反対してくれたら有難いのだが……
「いいじゃん」
「「えっ」」
中心人物の三奈の反応に、響香とAの声が被った。どうやら逃げられない流れらしい。
「A」
「なに………？」
「俺も、Aの部屋は見てえ」
「……………遊びに来ればいいだけなのに」
「！」
「…いいよ。そう言うわたしも焦凍の部屋見たくて参加したとこあるし」
「これから毎日行く」
「いや毎日はちょっと……」
「ならお前の部屋と俺の部屋交互で……」
「イチャイチャしてんじゃねーぞつーかオイラも語部んとこ遊びにへぶっ！！」
「俺以外の男は駄目だ」
「焦凍以外の男は駄目」
「轟くんの氷結と語部さんの女郎蜘蛛……！ 何もさせずに動きを封じる凶悪コンボ！！」
「んじゃーサクサクいこー！」
身動き取れない峰田を気にかけるでもなく、三奈を先頭に一行は部屋巡りを再開する。次の4階は勝己、切島、障子の部屋があるが、勝己は早々に寝てしまったらしい。
「じゃあ切島部屋！！ ガンガン行こうぜ！！」
盛り上がる透に、切島はガシガシと頭をかきながら部屋のドアに手をかける。
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SangriA(プロフ) - yu-kariさん» コメありがとうございます！嬉しいです(>ω<)これからもよろしくお願いします！ (2018年10月7日 19時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
yu-kari - とても面白いです！続き待っときます！ (2018年10月7日 15時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 胡桃 りんごさん» コメありがとうございます！こちらこそ、読んでくれてありがとうございます。これからも更新していくのでよろしくお願いします！ (2018年10月6日 23時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 りんご(プロフ) - 続編おめでとうございます いつも更新ありがとうございます (2018年10月6日 23時) (レス) id: c748bcabcd (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - mayumiさん» 展開についてはネタバレになるのでお話できません。ご了承ください。 (2018年10月6日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月6日 21時
