部屋王決定戦02 ページ22
(厨二病……)
思ったが、心の中で止めておく。
常闇の部屋は十字架やら蝙蝠やらがモチーフのインテリアが所狭しと並んでいた。壁には真っ黒なマントがかけられ、照明も怪しげな紫色。タンスには何故か『封』と書かれた札が、几帳面にも一段一段に貼られている。
「このキーホルダー俺中学ん時買ってたわあ」
切島が悪気なくシルバーの十字架を手に取る。
「剣だ……カッコイイ……！」
出久もまた、一片の悪意もなく部屋の済にたてかけられたいかにも『呪われてます』風の剣に興奮していた。
(やめたげて……！)
羞恥に震える常闇が不憫になったAである。
「青山くんの部屋は………うん」
「…………こんなんじゃ休まらねえだろ」
眩しい。眩しすぎる。焦凍の言うことも最もだ。
天井には何故かミラーボール。スポットライトのような照明を反射するそれは、辺りを昼間よりも明るく照らしている。部屋の奥には西洋の甲冑。大小様々な鏡も光を反射して輝いている。
「眩しい……」
「ノンノン！ 眩しいじゃなくて、ま・ば・ゆ・い！」
「思ってた通りだ」
「想像の範疇を出ない」
(三奈ちゃん、透ちゃん……！)
2人は青山の決めポーズとセリフをバッサリと切り捨てた。
「あと2階の人は……」
お茶子がわくわくしている。2階であと部屋を見せていないのは……
「入れよ……すげえの……見せてやんよ」
「「「「「……………」」」」」
「3階いこ」
峰田はなかったことにして、全員がぞろぞろと3階に向かった。
3階、尾白ルーム。
「シンプル」
逆に珍しいくらいシンプルだった。
「言うことないならいいんだよ……？」
「いや、このメンツでこれって逆に貴重だよ」
飯田ルーム。
「本がいっぱい！」
「おかしなものなどないぞ！」
しかしお茶子が発見する。
「メガネクソある！」
上鳴ルーム。
(いるなあこういう部屋の人)
流行りものを手当り次第といった感じだ。
「でも意外と整ってるかも」
「Aちゃんわかってくれる！？」
「うん。好みじゃないけど」
「うぇい……」
口田ルーム。
「ウサギ！！」
「好きなのか。A」
「うん！ 可愛いもん！」
(お前のが可愛い……)
「轟くん、花飛んでるよ」
「お」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 524人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SangriA(プロフ) - yu-kariさん» コメありがとうございます！嬉しいです(>ω<)これからもよろしくお願いします！ (2018年10月7日 19時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
yu-kari - とても面白いです！続き待っときます！ (2018年10月7日 15時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 胡桃 りんごさん» コメありがとうございます！こちらこそ、読んでくれてありがとうございます。これからも更新していくのでよろしくお願いします！ (2018年10月6日 23時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 りんご(プロフ) - 続編おめでとうございます いつも更新ありがとうございます (2018年10月6日 23時) (レス) id: c748bcabcd (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - mayumiさん» 展開についてはネタバレになるのでお話できません。ご了承ください。 (2018年10月6日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月6日 21時
