傷痕04 ページ17
「っ………わたしは、わたしね、確かに、雄英高校に入る前は、ただかっこいいなって、それだけで、ヒーロー目指してた」
華々しく活躍するヒーローたち。その、明るい面だけを見ていた。
「……敵にあって、すごく怖い思いもして、命をかけるってどういうことかも突きつけられて……それでも……ううん、だからこそなの。本当の『ヒーロー』になりたいって、そう思えた」
眩しすぎるくらい強い光を………焼き尽くされるのではなく、掴み取りたいと、そう思った。
「それに……隣に立って支えたい人がいる」
そのためには、守られる立場に甘んじる訳にはいかない。
「わたしがヒーローを目指すのは、わたしのためなの。わたしの夢なの」
だから、だから。
「心配かけてごめんなさい。勝手なこと言ってごめんなさい。でもわたしは……」
我儘を、許して欲しい。
「━━━━━━━━━━ヒーローに、なりたい」
「……………………そうか」
「っ……！」
父は静かに頷いて、母はぼろぼろと涙を零した。
「母さん泣くなよ。決めたじゃないか。Aが本気なら、応援しようって」
「……！ それって……」
「………Aが頑張っていることは、誰よりも俺達が知ってる。その頑張りを、なかったことにしたくないんだ」
「お父さん……」
「でもっ……でも、本当に心配してるのよっ……だからね、お願い……もう、無茶しないで……」
「お母さんっ……」
Aの目からも、涙が零れる。認めてくれた。優先してくれた。自分の気持ちを。
なら、それに応えるために。
「……行くなら、強くなれ」
「うんっ……！」
誰からも心配されることのない、それくらい、強いヒーローになる。
それが、両親への最高の恩返しになるはずだ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「でも寮だからって焦凍くんと四六時中一緒に居るんじゃないぞ！！」
「！？」
「もうっ、そこは、応援しましょうよ！」
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SangriA(プロフ) - yu-kariさん» コメありがとうございます！嬉しいです(>ω<)これからもよろしくお願いします！ (2018年10月7日 19時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
yu-kari - とても面白いです！続き待っときます！ (2018年10月7日 15時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 胡桃 りんごさん» コメありがとうございます！こちらこそ、読んでくれてありがとうございます。これからも更新していくのでよろしくお願いします！ (2018年10月6日 23時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 りんご(プロフ) - 続編おめでとうございます いつも更新ありがとうございます (2018年10月6日 23時) (レス) id: c748bcabcd (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - mayumiさん» 展開についてはネタバレになるのでお話できません。ご了承ください。 (2018年10月6日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月6日 21時
